機関名 京都工芸繊維大学

展示内容:
7学科1大学院研究科から技術シーズ等を紹介するとともに地域共同研究センターから本学発ベンチャー等を紹介する。

  1. .金属板の新しい深絞り加工法の開発【山口克彦】
    本展示では,少ない金型で成形限界を飛躍的に向上させる加工法として,「展開ブランクを用いた深絞り加工法」および「摩擦援用深絞り法」を紹介する.これらの加工法では,一組の工具で深い容器の作製が可能である.また,石油系接着剤を一切使用しない木材粉末の固形化技術についても紹介する.
  2. .劣化画像の鮮明化【藤田和弘】
    数学的モデルを基礎として、焦点ずれ劣化画像や運動劣化画像、ブロックノイズが目立つJPEG画像などを、鮮明化する研究を行っている。展示では、焦点ずれ画像と運動劣化画像の復元について、産学連携による開発ソフト「ふくげん」を使って、デモを行う。
  3. インテリジェントイメージセンサ【福澤理行,山田正良(太陽精機株式会社 小野裕行)】
    独自の動画像処理アルゴリズムをDSP等に最適化して高速・低遅延なインテリジェントイメージセンサを実現した。画像処理の知能化に有用で、医用超音波エコー中の組織動き抽出や、製本・丁合機向けイメージセンサ(太陽精機株式会社との共同研究)に展開されている。
  4. 地球温暖化防止のためのCO分離の濃縮用高効率キャリヤー輸送膜の開発【寺本正明,松山秀人】
    ガス吸収法と分離膜法を組み合わせたガス吸収ー分離膜ハイブリッド法を新しく開発した。本ハイブリッド法ではキャリヤー溶液が中空糸膜中を透過するため、高い透過選択性に加え、高安定性も達成できる。CO分離への適用において、高い透過性(通常の高分子膜の約100倍)と高濃縮率(回収側CO純度99.8%)が得られることを実証した。

  5. 経営資源としてのデザイン【福田民郎】
    当研究室では、「デザイン」を経営資源として捉え、そのデザインマネージメントを基盤に経営活動におけるデザインの役割と責任、そして、結果としての成果等を研究している。具体的な研究アイテムは、プロセスや考え方などのデザイン資源の活用方法の提案、商品デザインの開発、コーポレートブランディングデザイン、伝統産業商品の新規デザイン開発など。

  6. 使用済み芳香族ポリエステル(PET)のバイオリサイクル技術の構築【小田耕平,平賀和三,尾山廣,杉村順夫,谷口育雄,木村良晴】
    我々は、これまで生分解が不可能とされてきたPETを分解できる微生物群の分離に世界で初めて成功した。PET分解に伴い、効率良く生成されるCO2を炭酸ガス施肥などに利用する環境低負荷型リサイクル技術の構築やPET繊維の表面加工への応用などを目指す。

  7. ショウジョウバエDNA複製関連遺伝子の転写制御ネットワーク【山口政光】
    ショウジョウバエDNA複製関連遺伝子の転写制御ネットワークを研究するとともに、ヒト疾患原因遺伝子を導入した疾患モデルショウジョウバエ系統を多数樹立している。これらを用いると疾患原因遺伝子と相互作用する遺伝子群の同定と、治療薬の大規模スクリーニングが可能となる。
  8. カイコのウイルスのプロテオ−ム解析への応用【森 肇】
    カイコのウイルスは多角体と呼ばれる封入体を形成する。多角体はウイルスが作り出すタンパク質からなる結晶で、現在この結晶のX線解析を進めている。この結晶の中にタンパク質分子を固定化し、タンパク質の機能解析を行うという新たなプロテオーム解析法を提案する。
  9. ステレオブロック型ポリ乳酸:高性能バイオベースプラスチック【木村良晴,福島和樹】
    穀物由来の環境適合性素材であるポリ-L-乳酸 (PLLA)は、従来の素材に比べると耐熱性が低い。本研究では、古米からD-乳酸の発酵生産技術を確立するとともに、D-乳酸とL-乳酸の直接重合により、高性能を有するステレオブロック型ポリ乳酸を開発する。
  10. 電子エネルギートポグラフ装置の開発【吉本昌広】 極低温分光顕微鏡を開発・商品化した。この装置では、光・電子材料の発光像を、極低温から室温まで温度可変で、サブミクロンの解像度をもって操作性よく観察できる。単一量子ドットや欠陥などからの発光が検知でき、量子構造やデバイスの解析に活用できる。
  11. 本学発ベンチャーの紹介【吉本昌広】 本学地域共同研究センターインキュベーション・ラボラトリーに入居する大学発ベンチャーを紹介する。経済産業省施策である「地域新生コンソーシアム研究開発事業」や「ベンチャーサポートウェア」等に採択されたベンチャーもあり、本学ベンチャーは各方面から高い評価を受けている。
  12. デザイン経営工学科より1テーマ出展

キーワード
伝統から先端まで

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