展示テーマ：
高度地震情報の共有・活用を行う企業防災システムの開発・実用化

展示内容：
愛知工業大学地域防災研究センターは，平成16-20年度文部科学省「私立大学学術研究高度化推進事業」産学連携研究推進事業に選定されたことを受け，その拠点施設として設立されました．当センターは，本学が立地し，かつ日本有数の産業地域のひとつである三河地域の総合的な防災力向上を目的として設立されており，これを企業の地震防災力向上の側面から実現するために，企業防災システム（Ai-SYSTEM）の開発を行いました．
　企業防災システムの開発においては，産学連携組織である地震防災コンソシアム，三河地域の企業30地点での共同開発・試験利用によって，企業の現場で使いやすい地震情報共有の方法，三河地域で予想される災害の特性を考慮した高度な地震情報利用が可能となっています（図１）．
　また，企業の事業継続計画の策定などをサポートするための企業防災支援GIS，各種の災害情報のリアルタイム提供を行う携帯メールシステムなど総合的な企業の防災力向上のためのメニューの開発を行いました．
　開発した技術・システムについては，本事業の終了を受け，新しく設立された大学ベンチャー企業である（株）エーアイシステムサービス（図２）で，機器の導入，保守メンテナンス業務，企業の事業継続計画の策定に関わるコンサルティングなどのサービスの提供による社会還元が図られています．

図１：企業防災システムによる情報共有

図２：（株）エーアイシステムサービスの関