北海道大学大学院薬学研究院
秋田 英万
多機能性エンベロープ型遺伝子・核酸封入ナノ粒子を利用したDNAワクチン開発
DNAワクチンは、抗原の変異頻度の高いがんや感染症など、様々な疾患に対して有効な免疫治療法として期待されている。一方、本治療方法を実現するためには、遺伝子を樹状細胞に対して導入するためのシステムが不可欠となる。私達は、樹状細胞への高効率な遺伝子導入システムの創製と、DNAワクチンへの実用化を目指している。本技術説明会では、遺伝子の細胞内動態制御能とアジュバント効果を兼ね備えた新規素子、及び本素子を搭載した遺伝子封入ナノ粒子を御紹介する。また、樹状細胞の活性化を目的としたsiRNA封入ナノ粒子についてもあわせて御紹介する。本研究の一部は、NEDO若手グラントの支援によりおこなわれたものである。