京都大学次世代研究者育成センター(白眉プロジェクト)
iPS細胞研究所(CiRA)
齊藤 博英
分子デザイン型人工RNA−タンパク質複合体を活用した細胞機能制御技術の開発
本展示では、医療応用等に資する人工RNAやRNA-タンパク質複合体(RNP)を分子デザインにより創製する独自の技術を紹介する。さらに、特定の細胞を選択的に認識・検出・制御する多機能性分子を創成することで、特定の細胞を自在に操作・制御できる技術を紹介する。具体的には、正三角形状のRNAナノ構造体を分子設計し、実際に構築することに世界で初めて成功し、このナノRNAの3つの頂点部位に、任意の機能性タンパク質を配置する技術を開発した (Ohno H. et al; Nature Nanotechnology,2011)。さらに、細胞内で発現する特定のタンパク質に応答し、細胞運命を自在に制御できる「人工RNAスイッチ」の開発に初めて成功した(Saito H. et al; Nature Communications,2011) 。