[出展者名]

京都大学工学研究科分子工学専攻
梅山 有和

[出展テーマ]

有機太陽電池を指向したナノカーボン複合材料作製技術

[展示概要]

有機薄膜太陽電池は、現在普及しているシリコン系の無機太陽電池と比較して安価に作製できるため注目を集めている。今後の実用化には、現在9%程度であるエネルギー変換効率の向上が求められており、そのためには、光活性層中で共役系高分子とフラーレンが10nm程度のサイズでミクロ相分離することが理想である。本技術では、CNTを土台として用いることで、従来は作製困難であった10-20nm程度の直径を有するフラーレンネットワーク構造を、湿式プロセスにより容易に構築できる。今後、本技術により得られる材料をn型半導体として用いることで、有機薄膜太陽電池の高効率化が期待できる。