展示内容：　
　独立行政法人経済産業研究所（RIETI）は様々な政策課題に関する調査・研究を行い、理論的・分析的基礎に立脚した研究成果や提言内容を発信し、政策論争や政策形成プロセスに寄与することを目指しています。産学官連携も重要なテーマの一つであり、様々な角度から研究活動を行っております。今回の出展内容は以下の通り。
1.玉田俊平太は、21世紀の日本の産業を新生し、経済を成長軌道へと復帰させるために大学・国立研究所等で行われている研究をいかにして効果的に産業化まで結びつけるかが重要であると説く。日本で初めてサイエントメトリクス手法を用い、サイエンスリンケージの調査結果を公表する。産と学の役割が技術分野毎に異なるという結果から、政府の支援策もきめ細かく変えていく必要があると説く。
2.原山優子は、産学連携とは大学の「企業化」、企業の「大学化」を目指すものではなく、その媒体となる人とアイデアの動きは大学と企業の双方向の流れであるべき、と説く。また、大学発ベンチャー、技術移転は産学連携の一つの媒体であり、これらを「産学連携」と同一視することは避けるべき、という。さらに市場メカニズムのみでの実践可能性に疑問を呈し、産学連携推進政策の必要性を説く。
3.昨年12月にRIETIが開催した、政策シンポジウム「産学連携の制度設計：大学改革へのインパクト」での成果内容をビデオ配信も交えて展示する。