展示内容:
(1)「間伐材(北山杉・絵)の高度利用技術の開拓
天然系木材コーティング・接着剤の開発とデザイン技術の集積による新感覚木工品の製造ー」本開発研究では、従来の合成系のコーティング剤や接着剤に替わる無公害型の天然木材コーティング・接着剤を開発し、シックハウス症候群に代表される公害を起こす恐れのない建築内装材、家具等の木工品を製造しようとするものである。また、本学の保有するデザイン技術を集積して新しいデザイン感覚の木工品を開発し、強力な木材加工産業を興すことをも目的としている。本技術を用いた開発例として、木村光佑学長の発案により、製作された「北山杉の間伐材を利用した新感覚の額縁」を木村学長の絵画作品とともに展示する。
(2)「計算機支援ホログラム設計ツール(ソフトウェア)」
光学システムを小型・軽量に構成できるホログラムを解析・設計するソフトウェアをパソコンによりデモンストレーションを行う。
(3)「木材粉末の固形化技術の開発に関する研究」
接着剤等を一切使用せずに、木材粉末のみの圧粉および押出し成形を行い、その最適固形化条件を明らかにした。
(4)「高強度微生物産出ポリエステル繊維」と「キトサン繊維」
近年、再生可能な資源に再び注目が集まっている。本展示では微生物が作るポリエステルであるPHBおよび甲殻類の殻に含まれる高分子の誘導体であるキトサンの繊維を出展する。これらは再生可能な資源であるのみならず、生体に対して特異な機能を示すことが報告されており、今後、福祉、医療分野での利用が期待されてい
る。
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