展示内容:
(1)「軟骨組織再生用超分子スキャフォールドの開発」(図1):教授 由井伸彦、(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング生体適合性としての親-疎水性と生体内での分解消失時期とを独立に制御可能
なポリロタキサンによる超分子構造を有するヒドロゲルの基本設計に成功した。このゲルの特徴を活かし、軟骨細胞の固定・分化・増殖に相応しい環境と増殖挙動に応じた分解時期とを制御可能な組織工学用生体内分解性多孔質スキャフォールドの創製が可能となる。
(2)「超高感度・超微量大腸癌診断システムの開発」(図2):教授 高木昌宏、栄研化学(株)
大腸癌の早期、発症前診断をモデルとして、便潜血検査を基本とした免疫診断法、独自の遺伝子増幅法(LAMP法)に基づく遺伝子診断法を、高感度化、小型化、そしてナノテクノロジーを応用して自動化する。構築した新たなシステムを、大腸癌以外の様々な疾患に対して応用し、安価で信頼できる診断プロセスへと発展させる。
(3)「低温触媒CVD装置の開発」:教授 松村英樹、石川県工業試験場、(株)石川製作所
プラズマを用いずに高速で大面積に薄膜形成可能な触媒CVD法において、薄膜形成温度を従来の摂氏200度以上から摂氏100度以下まで低減する技術を開発します。この結果、半導体・ディスプレイ製造工程の省力化が図られるのはもちろんのこと、新たにプラスティックフィルムへの適用なども期待され、適用範囲の広い普遍的な低価格・低温コーティング技術を提供することができます。
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