展示内容:
本学で開発された無細胞タンパク質合成システムについて紹介する.本学のコムギ胚芽由来無細胞タンパク質合成系は,従来のタンパク質調製法で避けられなかった種々の問題を解決し,タンパク質の大量合成及び多検体同時合成を可能にした.タンパク質合成反応は数日間持続し,通常,反応液1
mlあたりmgレベルのタンパク質が合成される.また,ルシフェラーゼや緑色蛍光タンパク質(GFP)などの並みのサイズのタンパク質だけでなく,100
kDaを超えるような大きなタンパク質も,効率よく合成される.本学では,この無細胞タンパク質合成系を用いた全自動人工タンパク質合成システムの構築を試みており,また,それを,構造生物学や,遺伝子機能解析,新規機能をもつタンパク質材料の開発などに用いる研究を行っている.
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