展示内容：　
1.ナチュラルビジョンの研究開発
「現在使われている映像システムは、3つの色成分（赤・緑・青の3原色）の組み合わせにより収集（撮影）・表示を行っているが、3原色では被写体の色を忠実に再現する能力に限界がある。そこでナチュラルビジョン・プロジェクトでは、従来の3原色にとらわれずに被写体の色をスペクトル情報として、また照明環境・入力装置特性等のデータを加えて収集・伝送・表示及び保存・分析する流れをトータルに扱うことで、実物が目の前にあるときに限りなく近い色・質感・光沢感等を再現することを目的としています。

2.トータル光通信技術の研究開発
　委託研究「トータル光通信技術の研究開発」の一環として、毎秒テラビット(Tbps)級の超高速・大容量の光信号を、太平洋横断距離に相当する1万km以上伝送可能な超高速光通信システムの研究を行っています。大阪大学、電気通信大学、NEC、沖電気工業、住友電気工業、テレコム先端技術研究支援センターが担当しています。NECでは光伝送技術の開発を分担し、毎秒40ギガビット(Gbps)波長多重信号を世界最長レベルである6,000km伝送することに成功しました。

3.自律分散型無線ネットワークの研究開発
端末のみでいつでもどこでもネットワークを構成できる無線アドホックネットワークについて、資源(周波数、電力)の有効利用・サービスエリア拡大・スケーラビリティ(端末数増減に対する対応)確保・ネットワークへの自由な参加と離脱の実現を目指して、指向性アンテナなどを用い同時通信可能な効率的なアクセス方式や安定したマルチホップ通信を提供する経路制御方式の研究に取り組んでいます。