11 経済社会総合研究所景気統計部 長谷川 俊輔

所属している部局全体の紹介

  経済社会総合研究所は、内閣府のシンクタンクと呼ばれる部局で、GDP(国内総生産)に代表される国民経済計算体系(SNA)の推計作業を行い、四半期毎のGDP速報及び年度毎の確報の作成や、景気動向指数(CI)等の景気統計の作成を行っています。また、経済社会活動に関わる理論的・実証的研究を行うとともに、政策研究を担う人材育成、研修等にも取り組んでいます。

あなた自身の仕事の具体的な内容

  私が所属している景気統計部では5つの統計を作成・公表しており、私はそのうちの一つである消費動向調査の作成を担当しています。消費動向調査は今後の暮らし向きの見通しや雇用環境などについての消費者の意識や物価の見通し、世帯の状況などを毎月調査しています。また、これに加えて、毎年3月にはエアコンやテレビなどの主要耐久消費財等の保有・買い替え状況も調査しています。

現職のやりがいや達成感を感じる瞬間

  毎月の調査結果を公表する際は、ミスのないよう細部にまで注意を払って公表資料を作成する必要があるため、調査結果が無事公表された時が一番達成感を感じます。また、自分が作成に携わった統計調査が、各省で作成する白書や企業の営業戦略などに利用されることを考えると、とてもやりがいを感じます。

仕事をする上で心がけていること

  内閣府は異動が多い職場ですので、私が異動したときに後任などが困らないよう、私が担当した案件などはデータの参照元を記載したり、作業マニュアルを随時更新するなど、様々な情報を保存・更新することを心掛けています。新しいことをするにあたって過去の同様の実績を参考にすることは多々ありますので、決定に至るまでの「過程」を詳細に保存することは、大変重要であると認識しています。

採用一年目の思い出

  配属されて数か月が経ち、まだまだ仕事に慣れるので精一杯だった時期に、勉強会にカメラ操作係として同席させていただく機会がありました。大臣や事務次官など内閣府の幹部の方々が出席され、緊張のあまりカメラを持つ手が震えていたのを今でも鮮明に覚えています。上記の経験から、中央省庁で職務に当たっているということを改めて認識し、適度な緊張感を持って日々の業務にあたるようにしています。

Career

令和3年
現職