01 大臣官房総務課秘書専門官 宮本 武德

内閣府で働くことについて

  内閣府はその業務が多岐に渡ることに加え、「内閣の重要政策に関する企画立案及び総合調整」を行う組織であることから、社会情勢変化に伴い、所掌する業務の細かい中身や組織形態、人員構成等が頻繁に変化する組織でもあります。
  このため、入庁当時は自分の担当業務に関する知識の習得にのみ力を入れてきましたが、上記のような内閣府の特性を認識してからは、自身の担当業務以外の分野の知識についても、幅広く学ぶ機会を設けることが極めて重要であると考えるようになりました。
  文献を読んだり、研修に参加するということも良いのですが、それよりも効果的なのは、他省庁や民間からの出向者から直接話を聞いたり、議論をしたりすることです。内閣府は外部からの出向者が特に多い組織のため、学ばせていただく人材に不足するということはありません。
  現在、政務官の秘書官を務めさせていただいており、政務官の多岐に渡る担務の全てをサポートすることになりますが、これまでの取組のおかげもあり、この問題はどの省庁・どの部局に確認すればよいか等の判断ができるため、何とか対応することができています。

補佐級の職員になって感じたこと

  課長補佐はプレイングマネージャーとして、自分で仕事をしながら、部下の指揮監督を行うとともに、課長を補佐し、課長不在の際には、課長の代理を行うこともあります。個別事案については、多くの裁量が認められるため、非常に大きな責任が伴います。
  課内の業務全体を取りまとめ、上司である課長と作業を行う係長、係員をつなぐパイプ役としての役割が期待されるため、自己研鑽に励むことは当然として、課内の職員全体の仕事を把握しつつ、上司と部下の双方との円滑なコミュニケーションの構築に努める必要があります。

秘書官業務について

  政務官が公務を滞りなく、円滑に執行することができるよう、お支えするのが秘書官の基本的な業務となります。複数の政務官で担務を分担していますが、それでも1人の政務官の担務は多岐に渡るため、知識面でサポートすることも秘書官の役割になります。
  また、政務官は国会議員でもあるため、政務官としての公務と国会議員としての政務の調整も秘書官の重要な仕事となります。
  秘書官はお仕えする政務官と多くの時間を共にするため、円滑なコミュニケーションを図り、関心事項や体調を把握することも仕事となります。
  業務の遂行にあたっては、秘書官室スタッフや部局担当者、会館事務所の方々等、多くの方々の協力が必要となるため、関係者が働きやすいよう、配慮することも、重要な仕事です。

内閣府が求める人材について

  内閣府の業務は経済財政政策、地方創生、防災、男女共同参画等多岐に渡ります。2~3年ごとに行われる人事異動により、それまでとは全く異なる業務の担当になることも多くあります。
  また、内閣府は各省庁や民間からの出向者も多く、異なるバックグラウンドを持つ、多様な仲間から刺激を受け、学び・成長できる職場でもあります。
  以上の点を考慮すれば、知的好奇心旺盛な人材が求められていると思います。

あなたにとって仕事とは?

  もちろん勤労の義務を果たすため、生活の糧を得るためという側面もありますが、何よりも人との出会いを経験し、社会とのつながりを得るためという側面が大きいです。
  仕事を通して、たくさんの人と出会い、成長することができます。そして、社会の中で仕事を全うすることにより、社会とつながることができます。
  仕事とは自身を成長させることのできるツールであり、同時に社会との窓口になるものと考えています。

Career

平成11年
経済企画庁総合計画局計画課
平成12年
経済企画庁調査局経済効果分析官付
平成13年
政策統括官(経済財政-景気判断・政策分析担当)付
参事官(企画・政策効果分析担当)付
平成14年
大臣官房企画調整課企画第1係
平成15年
大臣官房総務課国会専門職付
平成17年
大臣官房政府広報室広聴担当主査付
平成18年
大臣官房政府広報室広聴担当主査
平成19年
政策統括官(経済財政運営担当)付参事官(物価担当)付政策企画専門職
平成20年
大臣官房人事課職員係長
平成23年
参議院参事
平成24年
政策統括官(経済財政分析担当)付参事官(地域担当)付政策企画専門職
平成26年
大臣官房企画調整課国際室係長
平成28年
大臣官房企画調整課国際室課長補佐心得(国際担当)
平成29年
大臣官房企画調整課課長補佐(国際担当)
平成30年
政策統括官(経済社会システム担当)付
参事官(共助社会づくり推進担当)付参事官補佐
令和元年
消費者庁総務課人事専門官
令和3年
現職