05 政策統括官(防災担当)

岩橋 遼(IWAHASHI Ryo

政策統括官(防災担当)付
参事官(災害緊急事態対処担当)付
応急体制担当主査

岩橋さんの写真

平時の備えから復旧・復興まで、防災の司令塔機能を果たす

府内外の職員が集結し一連の自然災害対応を担当

  内閣府防災担当は、政府の防災対策の司令塔として、平時における備えから発災時の災害応急対策、復旧・復興に向けた取組に至るまで、自然災害に関する一連の対応を担っています。

  1. 平時には、政府、自治体や関係機関の防災政策の土台となる、防災に関する各種計画の企画・立案や、様々な種別の災害を想定した各種訓練、防災意識を高める啓発活動を実施しています。
  2. 発災時には被害状況の集約や政府災害対策本部等の会議の運営、政府調査団等の現地への派遣等を行います。
  3. 復旧 ・復興に当たっては激甚災害の指定や被災者の生活再建支援、住まいの確保等を担当しています。

  防災担当では、地方自治体や関係省庁、民間企業など様々なバックグラウンドを持った職員が集まり、こうした業務に取り組んでいます。自らの経験や知識を過信せず、謙虚な姿勢で日々学び続けることが大切だと感じています。

被害を拡大させないための発災時の初動対応

  その中でも、私が所属する災害緊急事態対処担当は、発災時の初動対応を担当します。関係機関と緊密に連携し、災害状況を把握した上で、必要に応じて、政府災害対策本部の設置や初動対応の方針の決定、また、被災地に入り、自治体との連絡・調整や自治体の支援を担います。内閣総理大臣や防災担当大臣による被災地の現場視察を調整することもあります。
  発災時に速やかに対応するためには平時からの備えが重要です。首都直下地震・南海トラフ地震等を想定した具体的な災害応急対策に関する計画や通信施設・設備の維持・管理も行っています。
  中でも印象深いのは発災した際の対応です。令和4年9月に発生した台風第14号は、大きな被害をもたらすおそれがあったことから、被害が発生する前の段階で防災担当大臣を本部長とする特定災害対策本部を設置しました。地方自治体と連携して災害対応に取り組むこと等の方針を決定し、台風の接近が予想される地域にお住いの皆さまには事前の避難を呼びかけました。発災後は、迅速な情報収集にあたるとともに、連日、会議を開催し、災害応急対策や被災者支援に取り組んだほか、防災担当大臣による被災地への視察の調整も行いました。
  刻一刻と災害の状況が変わる中、どうすれば少しでも被害を抑えられるか、被災された方に寄り添った支援ができるか。こうしたことを常に考える目まぐるしい日々の中で、防災担当としての責任の大きさとやりがいを強く感じました。

hot topic

  令和5年は関東大震災から100年となります。大震災の記憶をしっかりと継承し、地震や津波に備えた防災意識を高めていきたいと考えていますので、皆さんも機会があれば防災に関する様々なイベントにぜひ参加してみてください。

職員からのひとこと

  内閣府のパンフレットを手に取っていただきありがとうございます。様々な選択肢の中から「ここで働きたい」と思える職場を見つけることは簡単なことではありません。ぜひ説明会などで直接話を聞きながら、進路を見定めてください。

経歴

平成31年
採用
大臣官房人事課企画係
令和元年
大臣官房総務課
令和2年
政策統括官(経済財政運営担当)付
参事官(経済対策・金融担当)付
令和4年
同 政策企画専門職
同年
現職