06 男女共同参画局
戸塚 遼太(TOTSUKA Ryota)
男女共同参画局総務課総括係長
男女共に充実した職業・家庭生活の実現に向けて
大方針を示しつつ、データも活用して施策の舵取りを行う
女性も男性も充実した職業生活や家庭生活を送ることができるようにする。これが男女共同参画局のミッションです。
政府の目標や大方針を打ち立てる5か年計画の「男女共同参画基本計画」や、毎年の重点課題や施策を決定する「女性版骨太の方針」、専門家の方々の知見を結集した場である「男女共同参画会議」など、幅広い政策ツールを駆使して、政府全体の男女共同参画施策の舵取りをしています。
男女共同参画は人々の生活に極めて身近な分野でありながら、ともすればイデオロギー的な議論になりがちな難しい政策課題です。そこで鍵となるのが、国内の統計やOECDはじめ国際機関の分析資料、男女局自ら行う意識調査など様々なデータの活用です。そうしたデータに基づき、目標や重点課題を考え、具体策へと落とし込み、関係者との調整を進めていく。まさに内閣府の総合調整事務の醍醐味がここに詰まっています。
局の総括係長として
私の役割は局の総括係長として局全体の意思決定を円滑化することです。
具体的には、局内の担当者に対し個別の政策テーマに関する様々な検討や作業を依頼して、それらを一つの方針や資料として取りまとめ、幹部の意思決定をサポートします。あわせて、局の意思決定を政府全体の決定へと繋げていくため、施策や制度を担当する各府省とも協力、時には激しく意見を戦わせながら、方針の取りまとめに向けた歩みを進めていきます。
その中で、自らが作成に携わった資料が政府全体の方針の土台となる機会を目にすることも珍しくありません。そしてその方針が各府省の予算編成や制度改正に繋がって、最終的には社会全体に裨益する。その瞬間を思い描きながら、時に大変な思いをすることもありますが、何よりも日々楽しく働いています。
既存の枠組みにとらわれず、政策の在り方をデザインする
施策レベルにとどまらず、重要な政策テーマに関する全体のデザインを描くことが内閣府の役割です。
特に、近年、仕事や家庭に関する若い世代の意識は大きく変わっています。共働きや専業主婦(夫)、非婚就業、DINKSなど、人々が理想とするライフコースが変化・多様化する中で、働き方や子育てに関する政策もアップデートしていくことが求められます。もしかしたら、過去にとらわれず必要な枠組みをゼロから考えることも必要かもしれません。
すべての人が生きがいを感じられる社会の実現、また経済社会の持続的発展に向けて、これからの男女共同参画をどのようにデザインして、メッセージを打ち出し、政策へと落とし込んでいくのか。ぜひ、一緒に考えてみませんか。
hot topic
令和5年、日本はG7の議長国であり、6月には国内で初となる「G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」が栃木県日光市で開催されます。会合が日本の男女共同参画のターニングポイントとなるよう、まさに局の総力を挙げて、会合における議題の検討から国内外との調整までゼロから準備を進めています。
職員からのひとこと
国の未来を仕事として考え抜くことができる。これが国家公務員・内閣府の最大の魅力だと思います。本当はもっと伝えたいことがこの紙面の100倍はあります。ぜひ説明会にいらして、たくさんの職員の生の声を聞いてみてください。
経歴
- 平成29年
- 採用
政策統括官(防災担当)付
参事官(総括担当)付主査付 - 平成30年
- 政策統括官(経済財政運営担当)付
参事官(経済対策・金融担当)付 - 令和2年
- 同 政策企画専門職
- 令和3年
- 現職