10 政府広報室
林 花梨(HAYASHI Karin)
大臣官房政府広報室企画担当主査付
各府省庁と連携し、政府の広報・広聴を担う
あらゆる広報媒体を機動的に駆使する
政府広報室は、政府の重要な施策の広報に関すること及び世論の調査に関することを所管しており、具体的には、次の3つの業務を行っています。一つ目は、政府の重要施策の内容や背景、必要性を周知し、理解や協力を得ることを目的とした国内向けの広報。二つ目に、我が国の基本的立場や政策に関する理解の浸透を図るための対外発信を行う国際広報。三つ目に、施策の企画・立案等の参考とするため、国民意識の動向や政府の重要施策に関する意見・要望を把握するための広聴活動としての世論調査です。
特に、国内広報においては、放送(テレビ番組、テレビCM、ラジオ番組)、活字(新聞広告)、インターネットなどの媒体を活用した広報のほか、政府広報のウェブサイトやSNSを通した情報発信も行っています。また、災害等の緊急事態が発生した際にも、機動的に広報を実施し、必要な情報を国民の皆様にお届けできるように、媒体を準備しています。政府広報で実施した広報は、政府広報オンラインにまとめられていますので、よろしければご覧ください。
人々の暮らしに届く場面を想像しながら広報計画を作成
私は、政府広報室で企画担当の1年生職員として、予算や国会に関する対応といったいわゆる総括業務や、室内で行われる会議資料の作成、電話応対などを行っています。また、毎月の政府広報実施計画の作成に当たっての調整業務を担当しています。政府広報には、各府省庁から毎月、扱ってほしいテーマが寄せられ、その中から実施するテーマを選定して、広報計画を作成しています。どのようなテーマを、どの媒体でどの時期に実施するのかを室内で決定するに当たって調整を行うのが企画担当の役割です。政府広報としてお知らせすることが必要なテーマの広報を、室全体として効果的に実施するために、各媒体の担当者とコミュニケーションをとりながら調整を行っています。テーマの検討を行う際には、人々の暮らしやストーリーを想像しながら行うように心掛けています。事前に計画を行うことのできるテーマ以外にも、突発的に広報の必要性が生じるテーマもあるため、そのようなテーマが出てきた場合には上司と相談をしながら、対応を行っています。
加えて、特に重要なテーマについては、様々な広報媒体を組み合わせたクロスメディア広報を実施しています。私は今年度、屋外広告(街頭ビジョン、駅サイネージ、電車内ビジョン等)の掲載業務を担当し、上司と相談しつつ、また広告代理店と連携を取りながら、広告掲載を行いました。実際に街で自分が担当した広報物を目にした時には、感慨深い気持ちになりました。
hot topic
今年度(令和4年度)の政府広報では、新型コロナウイルス感染症対策に関するテーマを最も頻繁に扱っています。若年層向けのワクチン啓発としては、インフルエンサーの方に出演いただき、専門家に質問をぶつけていただく対談形式の動画を制作しました。
職員からのひとこと
本原稿執筆現在、採用されてからまだ10か月ほどですが、実際に働いてみて、政府全体としての視座で業務を行う内閣府の意義やそこで働くやりがいを感じているところです。ぜひ説明会や官庁訪問等の場で、内閣府職員と実際に会って話していただけたらと思います。
経歴
- 令和4年
-
採用
現職