松本 伸夫 氏(株式会社プリンスホテル 人事部長)

※この体験談は、「官民人事交流に関する説明会」での講演内容を、内閣府官民人材交流センターにおいて要約したもので、所属等は説明会時点のものです。


人材育成の一環として活用

松本氏の顔写真

 株式会社プリンスホテルは、交流採用によって、平成 26 年から観光庁、平成 27年からスポーツ庁に従業員を送り出しています。西武グループ内の企業から、官民人事交流が人材育成に有益だと聞いたため交流を開始したのですが、最初に交流を行った観光庁は、外国人旅行者の誘客を推進しており、当社の業務とも関わりが深いこともあり、交流を始める際には、教えてもらうだけではなく、私たちのやっていることを理解していただく目的で送り出しました。
 交流を始める際に気を遣ったのが交流採用者の選出です。交流先での人付き合いに優れていることやホテル業で培ってきたノウハウが提供できるなどのスキルを持った人材が適していると考えました。そこで、観光庁に本交流の趣旨及び交流採用者の職務内容を改めて確認するなどし、慎重に人材選出を行いました。併せて社内説明にも力点を置きました。人材選出先の事業所はもちろん全国各事業所の人事担当者にも新しい形の人材教育であることや官民が win-win であることなどを説明し、今回の交流の持つ意義が理解されるよう努めてまいりました。手続きについては作成する書類が多く、また最初は、不明な点がある都度、人事院や観光庁に確認しましたが、2回目以降は、書類の作成にも慣れたため、負担とはなっていません。
 交流採用中は、国会対応や多額の予算を扱うなど、民間企業ではできない経験を積んだことや、他社や国の職員など様々な方々の考え方に触れたことが、従業員の成長につながっていると思います。当社としては、交流採用を通じて、国に民間ならではのノウハウを提供できたと思っていますし、国の施策に対する理解を深めることができたと考えています。
 人材育成の一環として、官民人事交流制度を活用することは、マイナスになることはなく、プラスのことしかないと思いますので、皆様にも是非、最初の一歩を踏み出してほしいと思います。