下西 秀人 氏(株式会社三菱東京UFJ銀行から国土交通省へ)

※この体験談は、「官民人事交流に関する説明会」での講演内容を、内閣府官民人材交流センターにおいて要約したもので、所属等は説明会時点のものです。


利害調整力や複眼的な視点を身に付ける

下西氏の顔写真

 私は、国土交通省鉄道局でインフラシステム輸出戦略に基づく新幹線の海外展開を担当し、マレーシア・シンガポール間の高速鉄道プロジェクトの実務に携わりました。具体的には、総理官邸・関係各省・関係機関・国内企業と連携しながら相手国政府に対するトップセールスを通した新幹線導入の働きかけ、資金支援の検討、実際に現地に赴いての広報活動などの職務です。
 交流採用を経験して学んだことの一つに、調整力があります。インフラ輸出は関係者が多いので、関係者間の利害を調整する力が必要です。例えば、円借款について国交省と外務省で折衝を行い、納得して出せる条件は何かを調整していくような場合です。このようなスキルは民間企業に戻ってからも役立っています。
 公務員として職務を遂行するには、ビジネス面だけでなく、外交的にはどうなのか、相手国の文化・社会・環境にどういう影響を与えるのかなど複眼的な視点でものをみることが要求されます。これが非常に公務員のおもしろいところだったと思います。民間企業に戻ってみて、そういった視点をもって業務ができるというのは、私の強みになっています。複眼的な視点を持つ社員を養成し、将来を担う人材にしたいとお考えをお持ちであれば、官民人事交流制度の活用は社員に非常によい経験を与える場になると思います。

(株式会社三菱東京UFJ銀行 ストラクチャードファイナンス部 プロジェクトファイナンス室 調査役)