橋本 侑紀 氏(日本航空株式会社から観光庁へ)

※この体験談は、「官民人事交流に関する説明会」での講演内容を、内閣府官民人材交流センターにおいて要約したもので、所属等は説明会時点のものです。


我が国が観光立国に大転換するプロセスを経験した幸運

橋本氏の顔写真

 私は、平成28年4月から平成30年3月までの2年間、国土交通省の外局である観光庁の観光戦略課で交流採用を経験しました。
 この期間は、国も観光行政に非常に力を入れており、閣議決定された「日本再興戦略」に「観光は、『地方創生』への切り札」ですとか「成長戦略の柱」と記され、行政の中でもかなりのウエイトがおかれていました。観光庁は、観光行政の中心として国の舵取りをする立場にあり、新しい施策が始まる過程や業務が進む様子を中心から見ることができ、国が動く瞬間に当事者として立ち会えたのは幸運な経験だったと思っています。
 官民人事交流を経験するまでは思いも寄らなかったことですが、国の視点で見ますと、今は国内のライバル会社間で争いをしているというような場合ではなく、世界に目を向けてこれまで競争領域であった分野でも協調領域として手を組んでやっていかなくてはならないというような気付きもあり、個人的にも非常に得難い経験をすることができました。
 行政機関は、仕事の進め方や文化も民間企業は異なりますし、私が2年間一から新入社員となった気持ちでいろいろともがきながら業務を全うしたことは、海外赴任をしたのと同じくらいインパクトがあったと思っています。大変なことやデメリットもあるとは思いますが、個人・企業の双方にとり良いプログラムだと思いますので、官民人事交流を前向きに検討していただきたいと私は思います。