第31回市場開放問題苦情処理推進会議議事要旨


1.日時 平成14年11月11日(月)15:30〜16:00

2.場所 内閣府共用第4特別会議室406号室

3.出席者

(OTO推進会議)
大河原議長、片田委員、北岡委員、黒田委員、佐々波委員、島野委員、谷村委員、眞木委員、松下委員、デュボワ委員
(OTO対策本部、事務局)
古川内閣官房副長官、小林内閣府審議官、小平内閣府政策統括官、加藤大臣官房審議官 他

4.議題

OTO案件の総点検について

5.議事要旨

(1)古川内閣官房副長官挨拶

・OTO対策本部としては、OTO推進会議の意見を最大限尊重し、内外から寄せられた苦情や問題提起に対して必要な対応を実施してきたところである。
・本日からは、昨年度の問題提起プロセスにおいて御指摘いただいた「フォローアップの重要性」を踏まえ、過去OTOに申し立てられた案件を総点検し、市場アクセスの一層の改善に向けて審議をお願いすることとなる。是非とも忌憚のない御意見をお願いしたい。
・政府としては、委員各位の御意見を最大限に尊重し、3月を目途に必要な対応を決定してまいりたいと考えている。
(2)審議の概要
 ア 議長より、古川副長官の挨拶に謝意を表した後、昨年度の問題提起プロセスで議論したフォローアップの重要性ということ受け、平成10年の「OTO案件の総点検」以降のOTO案件の現状調査を踏まえ、政府がとるべき対応等についてOTO専門家会議において個別に審議し、意見を報告書に取りまとめたい旨発言。

イ OTO事務局から、現状調査の結果概要、処理が進んだ事例及び個別審議の候補となる案件について説明。

ウ 主な質疑内容

(ア)総点検を行うことに異存はないが、例年行っている問題提起プロセスについては新しい問題がないからやらないということか。

(事務局)昨年度の問題提起プロセスの中で御指摘いただいたフォローアップを中心にやりたいと考えている。
(イ)1)個別苦情処理案件と問題提起プロセスとの違いについて、2)OTOでは法律の良し悪しは対象とせず、法律運用の改善の是非について対象としているという理解でいいか、3)自動二輪車の最高時速を80キロから100キロに改めたという案件の中身について、及び4)外国で流通する食品添加物の開放について、伺いたい。
(議長)2)については、法律に基づいてとられている措置が実状に合わない場合には法律改正も要望するように、当初の頃と異なる対応振りに推移してきている。

(事務局)1)については、OTO開始以来個別に窓口で受付・処理している個別処理案件のほか、それとは別に大使館や商工会議所等からの問題提起を一括して処理していくプロセスを平成4年のOTO諮問会議報告書及び翌平成5年以降の問題提起プロセスにおいて行っている。
2)については、運用の問題についても引き続き重要であると考えている。
3)については、高速道路において自動車とオートバイとで最高時速に差異があったため、オートバイの最高時速を自動車並に緩和したという案件。
4)については、外国で安全性が確認され広く流通している食品添加物については日本においても流通することを認めてほしいというもの。つい1ヶ月ほど前にも同趣旨の相談が来ており、過去から現在まで繋がる問題の1つである。

エ 議長総括

(ア)議長総括として、今後、専門家会議において個別に審議すべき案件を以下のとおり整理。

・外国で流通する食品添加物の開放
・食薬区分の見直し
・輸入建材等の検査での海外検査データの活用
・JAS制度の見直し
・輸入手続の簡素化・迅速化
・通関・検疫業務の24時間、365日営業の実現
・NACCS料金の低廉化(ワンストップサービスの推進)
・港湾業務への市場原理の導入
・けん引自動車及び被けん引自動車に係る車検制度
(イ)個別に審議すべき9件について11月下旬から専門家会議を行なうこと、及び専門家会議の議長は各委員交代でお願いすることを決定。


以上
(速報のため事後修正の可能性あり)
(問い合わせ先)内閣府OTO室
TEL 03−3581−0384(直通)