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市場開放問題苦情処理推進会議第6回報告書(平成12年3月16日)

1-(12) ダブルサンプリング検査の廃止

○ 問題提起者:大阪商工会議所

○ 所管省庁:厚生省、農林水産省

○ 問題提起内容

食肉製品を輸入する際、O-157等のモニタリング検査を、農林水産省の動物検疫所と厚生省の検疫所の2箇所で受けている。

1件の貨物に対し2回も検査を受けることは非効率であるので、1回にすべきである。

○ 所管省庁における対処方針

検疫所で行っているモニタリング検査は食品衛生上の観点から行っているものであるが、平成6年4月より食品衛生検査・動物検疫・植物防疫に係る同時並行処理を実施しており、輸入者等から同時並行処理の依頼がなされ、検査担当官署間での検討の結果、その実施が可能と判断されたものについては開梱作業等の利便を考慮し、各々の検査を同時に実施する措置を行っているところである。

[厚生省]

動物検疫所では、家畜伝染病予防法に基づき家畜の伝染性疾病の国内侵入を防止するため、動物及び畜産物の検査を実施している。

家畜伝染病予防法によって、動物及び畜産物を輸入した者は遅滞なく動物検疫所に届け出て、家畜防疫官による検査を受けなければならないとされている。

輸入者から届出を受けた家畜防疫官は、届出のあったものについて、書類審査及び現物検査を行い、異常が認められたものについて精密検査を実施している。

これらの検査は、届出のあった全件について実施しているものであり、モニタリング検査は実施していない。

病原性大腸菌O-157の検査については、水際で検査を実施する動物検疫所において、輸入者の協力を得て食中毒の発生に対応して一時的に実施したものであり、現在は実施していない。

[農林水産省]

(備考)
問題提起者は当面この対処方針で了解。