総合規制改革会議
宮内議長殿
2002年9月12日
高原 慶一朗
基準認証、手続き簡素化等の規制改革を進めていくにあたり、私の考えるところを一言申し述べさせていただきます。
第二次答申に向けた本年度後半の取組においては、中間とりまとめに引き続き、「経済活性化」の観点から規制改革を進めていく必要があると考えます。
このため、システム全体の改革というこれまでの取組を進めていくことと歩調を合わせながら、日本経済を担っている産業界における個々の規制改革ニーズに対しても真摯に目を向けていくべきであると考える次第です。
特に、実用化が近い新しい事業分野、例えば、燃料電池などの分野については、既存の保安規制等が必ずしもそぐわないこともあろうかと考えております。このような先端技術分野を大きく育てていくことが、今後の日本経済全体の発展に繋がっていくことから、各種業界団体などから新事業に関わる規制についてのビジネスニーズを幅広く採り上げていく必要があると考えます。
また、ビジネスのグローバル化が進む中で、国際規格との整合性は、我が国の産業の国際競争力向上に直結します。さらに、申請・届出手続の簡素化や重複を排除することや種々の制度について、行政の裁量を極力排除するための解釈の明確化は、「経済活性化」に直接貢献するものと思います。
具体的な活動としては、一定の「集中ヒアリング期間」を設けるなどして、経済団体、個別企業等のビジネスニーズを総ざらい・総点検することから始めてみてはどうかと考えます。
なお、ビジネスニーズの内容によっては、縦割りワーキンググループとの連携をお願いするケースもでてまいりますので、関係委員各位や事務局のご指導ご協力をお願いしたいと思います。
答申が、真の経済活性化実現の礎となるよう、微力ながらも精力的に取り組む所存でおります。引き続きよろしくご指導賜りますようお願いいたします。
以上