平成15年度 第7回総合規制改革会議 議事概要

1. 日時

平成15年11月26日(水)10:00〜11:15

2. 場所

永田町合同庁舎総合規制改革会議大会議室

3. 出席者
(委員)

宮内義彦議長、鈴木良男議長代理、奥谷禮子、河野栄子、清家篤、高原慶一朗、八田達夫、古河潤之助、村山利栄、森稔、八代尚宏、米澤明憲の各委員

(政府)

森元大臣政務官

(事務局)

河野審議官、福井審議官、浅野間審議官、宮川事務室長、中山事務室次長


議事次第

  1. 素案審議

  2. その他


議事概要

(1)素案審議(各分野の素案状況の報告)

担当WGについて各主査から(ただし、国際経済連携、基本ルール・基盤整備、法務・金融・競争政策WGは事務局から)現況の報告を行い、その後、質疑応答を行った。

○宮内主査説明<アクションプラン実行WGの素案審議状況>

○鈴木主査説明<IT、医療・福祉、エネルギー・運輸WGの素案審議状況>

<IT>

<医療・福祉>

<エネルギー・運輸>

○奥谷主査説明<教育・研究WGの素案審議状況>

○清家主査説明<雇用・労働WGの素案審議状況>

【前半発表分野についての質疑応答】 (●質問・意見、→質問・意見に対する回答)

●雇用・労働について。事前面接については、厚生労働省の調査では派遣元も、派遣先も、労働者もみな賛成しており、もっと前向きに例えば「16年度中に結論」などと書けないのか。

→事前面接をして誰を欲しいというところまでいくと、労働者供給事業になってしまう問題点がある。採用されることを要件としている紹介予定派遣について規制を緩和したところであり、その施行前に検討を開始するのは困難というのが厚生労働省の言い分。我々としては派遣先企業も派遣労働者もこれを希望していると主張している。

●紹介予定派遣はとてもシェアの小さな枠組みであり、社員としての採用を前提としていることから少し趣旨が違う。かなり急いでやってもらわないと、全体への波及が遅すぎると思う。
 ハローワークの指導監督の記載がわかりにくいが、中立性確保、機能強化のため、その機能を労働局等に移行させるということか。

→ハローワークでは指導監督を片手間にやらざるをえないので、中立性を確保し、もっとしっかりやるということ。事後チェック強化の観点からも中立な監督機関を設けるのが理想だが、少なくとも別のところで実施してほしいという次善の策でもある。文言についてはわかりやすくなるよう調整したい。

●次善の策という感じが出ないよう文言を工夫した方がよい。

●社会保険や雇用保険未加入企業の情報を公開し、インターネットなどで労働者がチェックできる機能を持たせるべきではないか。これを労働者保護の観点から入れていただけないか。

→ご提案の内容については、確かに同意できる部分もある。奥谷委員は雇用・労働の担当でもあり、修文案をお示しいただければ調整を試みたい。

●教育分野について、大学にインターネットによる情報開示を義務づける際、大学側が虚偽の情報を提供する懸念がある。例えば文部科学省に抜き打ちで内容をチェックするような機能を持たせるように書き込めないか。

→文部科学省は開示の義務づけに対しても反対しているが、是非、考えてみたい。

●情報開示の議論では、何について開示するか項目の最低線を明確化してコミットさせることが重要である。反対もあるが、インターネットによるものは何とか出来るのではないかと思う。

○高原主査説明<事業活動円滑化WGの素案審議状況>

○八田主査説明<住宅・土地・公共工事・環境WGの素案審議状況>

○八代主査説明<構造改革特区・官製市場改革、農林水産業・流通WGの素案審議状況>

<構造改革特区・官製市場改革>

<農林水産業・流通>

○事務局説明<国際経済連携、基本ルール・基盤整備、法務・金融・競争政策WGの素案審議状況>

<国際経済連携>

<基本ルール・基盤整備>

<法務・金融・競争政策>

【後半発表分野についての質疑応答】

特になし

(宮内議長)本日出された御意見も踏まえ、各主査中心に引き続き案文作成、各省との調整を進めていただきたい。「具体的な施策」の欄については各省との合意が必要であり、可能な限り具体的施策として書き込めるよう御尽力をお願いしたい。やむを得ず合意できない事項については、必要に応じ問題意識欄に記載することとなるが、最終協議の段階で、各主査の判断により今後の課題の欄を設け書き込むことも可能としたい。本日の経済財政諮問会議では、私からアクションプランの進捗状況について報告する予定であり、その模様は改めて報告させていただきたい。

(2)その他

事務局より、「次回第8回会議は12月9日(木)14:00〜16:00の開催。次回会議では答申の調整状況を各主査から報告いただくこととしたい。」との報告がなされた。

以上

(文責 総合規制改革会議事務室


内閣府 総合規制改革会議