第2章 諸外国における子供の貧困に関する指標の状況(3)

3. 諸外国の選定基準の整理

これまでの概観を踏まえれば、諸外国の指標の選定基準は、おおよそ以下の11の基準に基づき、各国の状況によって必要な基準を選択していると整理することができるのではないか。

  1. 政府が取り組む政策の方向性に合致するもの
  2. 継続的に集計される国内統計を用いたもの
  3. 指標の分野に偏りがないこと
  4. 子供が分析対象となること
  5. 貧困層の特徴を捉えられるもの(エビデンスにもとづく選出)
  6. 貧困の深刻度を捉えられるものを含めること
  7. 子供を幅広く対象とすること
  8. 統計的に信頼できるデータを用いること
  9. 指標のための調査が大きな負担とならないこと
  10. わかりやすく、受け入れやすいものであること
  11. 国際比較が可能であること