第3章 日本の子供の貧困に関する先行研究の収集・評価(2)

2. 先行文献の収集・評価結果

以上の手順に基づき収集した先行研究について、①使用されている統計調査(データ)が統計学的に信頼性の高いものであるか308 、②使用されている分析方法が信頼性の高いものであるか309 の2つの観点から評価を行った。なお、複数の先行研究において同一の結果が得られている場合は、その結果はより信頼性が高いものとして評価した。以下において、高い評価を得た先行研究の概要と動向を取り上げていく。

308有効客体数が十分であるか、標準誤差が大き過ぎないか等の観点から評価した。

309相関分析はクロス集計よりも高い評価をつけるといったように、分析の質に基づいて段階評価をした。