第1章 高齢社会対策の方向 |
まちぐるみで高齢者の生活を支援
石川県金沢市では、昭和9年に方面委員(現在の民生委員)が中心に築き上げた「善隣館」以来の小地域福祉活動の精神を引き継いだ活動の一つとして、「まちぐるみ福祉活動推進事業」が行われている。 この事業では、「まちぐるみ福祉活動推進員」として、民生委員児童委員を中心に、住民約2,600名が市長及び金沢市社会福祉協議会会長の委嘱を受け、高齢者(一人暮らし、高齢者のみ世帯、寝たきり・痴呆等)等に対して定期的に訪問・声かけ・見守り活動を実施している。 民生委員児童委員は、担当地域の対象となる一人暮らし高齢者世帯、高齢者夫婦世帯などを定期的に訪問して実態を調査し、把握した世帯のマップを作成するとともに、高齢者の氏名、緊急連絡先、日常生活の活動の状況などを記した台帳を作成し、緊急時の親族・主治医等への連絡、見守り活動などに活用している。 また、痴呆の程度が重い高齢者や近所と関わりを持つことが困難な高齢者などの場合は、平成11年度に構築した地域型在宅介護支援センターや保健師との連携システムにより支援活動を行っている。 |
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