第1章 高齢化の状況 

ウ 傷病状況
 65歳以上の受療率(高齢者人口10万人当たりの推計患者数の割合)は、平成14(2002)年において、入院が3,706、外来が1万1,481となっている。これは、調査日に、65歳以上の高齢者の3.7%が入院しており、11.5%が外来を受診していることを示している。他の年齢階級に比べて高い水準であるが、近年は安定的に推移している(図1−2−33)。

図1−2−33 受療率の推移

図1−2−33 受療率の推移

 高齢者の受療率が高い主な傷病をみると、入院では、脳血管疾患(男性718、女性900)、悪性新生物(がん)(男性520、女性263)となっている。外来では、高血圧性疾患(男性1,368、女性1,953)、脊柱障害(男性1,174、女性1,269)となっている(表1−2−34)。

表1−2−34 主な傷病別にみた受療率(人口10万対)

表1−2−34 主な傷病別にみた受療率(人口10万対)

 高齢者の死因となった疾病をみると、65歳以上の高齢者人口10万人当たりに対する死亡者数を示す死亡率は、平成15(2003)年において、悪性新生物(がん)が969.5と最も高く、次いで心疾患565.1、脳血管疾患478.2の順になっており、これら三つの疾病で高齢者の死因の約6割を占めている(図1−2−35)。

図1−2−35 65歳以上の高齢者の主な死因別死亡率の推移

図1−2−35 65歳以上の高齢者の主な死因別死亡率の推移

 

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