イ グループ活動・学習活動への参加
高齢者のグループ活動への参加状況についてみると、54.8%が何らかのグループ活動に参加している。具体的な活動では、「健康・スポーツ」25.3%、「趣味」24.8%、「地域行事」19.6%、「生活環境改善」9.1%の順となっている。
男女別にみると、男性は「健康・スポーツ」の割合が最も高く、女性は「趣味」の割合が最も高くなっている(図1−2−50)。
図1−2−50 高齢者のグループ活動への参加状況(複数回答)
また、高齢者の学習活動への参加状況についてみると、何らかの学習活動に参加している者の割合は12.3%となっている。具体的な活動では、「カルチャーセンターなどの民間団体が行う学習活動」が5.4%、「公的機関が高齢者専用に設けている高齢者学級など」が3.7%などとなっている(図1−2−51)。
図1−2−51 高齢者の学習活動への参加状況(複数回答)
高齢者のまちづくりへの参加・貢献意識についてみると、「現在、既に参加している」が29.4%、「参加・貢献したい」が14.7%、「参加・貢献したいがきっかけがない」が10.6%である。「参加・貢献したい」と「参加・貢献したいがきっかけがない」を合わせると25.3%となっており、参加していない者のうち3人に1人以上が参加意向を有している。一方、「仕事、家庭の事情などからできない」は19.7%、「参加・貢献したくない」は18.6%となっている。
年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「現在、既に参加している」及び「参加・貢献したい」の割合が高くなり、年齢が高くなるほど「仕事、家庭の事情などからできない」及び「参加・貢献したくない」の割合が高くなっている(図1−2−52)。
図1−2−52 高齢者のまちづくりへの参加・貢献意識(複数回答)
高齢者が学習・社会参加活動に参加したきっかけは、「友人、仲間のすすめ」(男性37.0%、女性48.5%)、「個人の意思で」(男性33.9%、女性32.1%)、「自治会、町内会の呼びかけ」(男性28.5%、女性17.9%)の割合が高くなっている(図1−2−53)。
図1−2−53 活動に参加したきっかけ(複数回答)
一方で、学習・社会参加活動に参加しなかった者も半数近くおり、その理由として、「健康・体力に自信がないから」(男性32.9%、女性41.7%)、「家庭の事情(病人等)があるから」(男性19.5%、女性23.9%)の割合が高いが、「どのような活動が行われているか知らないから」、「気軽に参加できる活動が少ないから」、「同好の友人・仲間がいないから」もそれぞれ1割程度となっている(図1−2−54)。
図1−2−54 活動に参加しなかった理由(複数回答)
なお、高齢者が参加する団体や組織としては、「町内会・自治会」(39.1%)、「趣味のサークル・団体」(22.0%)、「老人クラブ」(20.9%)などが多く、これに対し「ボランティア団体」(6.0%)、「シルバー人材センターなどの生産・就業組織」(1.9%)、「市民活動団体(NPO)」(1.7%)は少数にとどまる(複数回答)。