(1)生涯学習社会の形成
ア 生涯学習の推進体制と基盤の整備
(ア)生涯学習の推進体制の整備
国民の生涯を通じた多様な学習需要に対応した学習機会が適切に提供されるためには、国や地方公共団体を始め、民間の各種機関・団体など、様々な主体が連携・協力体制を作り上げることにより、生涯学習の振興について積極的・総合的に取り組んでいくことが重要である。このため、「生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律」(平成2年法律第71号)や中央教育審議会の答申等に基づき、生涯学習社会の実現に向けた取組を進めるとともに、民間における生涯学習推進のための取組を支援する窓口や、教育・文化及びスポーツの振興による市町村等の地域づくりを支援するための窓口を設置し、生涯学習の推進を図っている(図2−3−22)。
図2−3−22 生涯学習の推進体制の整備
さらに、地方公共団体においては、生涯学習の推進体制の整備を図るため、平成16年6月現在、生涯学習担当部局が全都道府県及びほとんどの市町村で設置されているほか、都道府県生涯学習審議会(生涯学習の総合的な推進に関する重要事項の調査審議機関)が38都道府県で設置され、生涯学習振興のための中長期的な基本計画や基本構想は45都道府県及び約1,700市町村で策定されている。