G7ハリファックス環境・海洋・エネルギー大臣会合の結果概要
平成30年9月26日
内閣府 総合海洋政策推進事務局
カナダ・ハリファックスにおいて9月19日(水)から21日(金)にかけて、「G7ハリファックス環境・海洋・エネルギー大臣会合」が開催されました。 このうち20日(木)に開催された「海洋に関する環境・海洋・エネルギー大臣による共同会合」の概要については以下のとおりです。
1 開催概要
開催日 平成30年9月20日(木)
開催地 カナダ・ハリファックス(カナダ東岸)
会場 ホテル「ウェスティン ノヴァ スコシアン」
出席者 中川環境大臣および重田総合海洋政策推進事務局長ほか
2 会議概要
議題1 プラスチック及び海洋ごみ
- 海洋プラスチックごみ削減に向け、プラスチック製品の生産から分解、廃棄に至るライフサイクル全体を見据えた施策の実行
- プラスチックごみ削減に資する社会ならびに技術における革新
- 途上国、産業界などを含む多くの関係者による海洋ごみ対策への関与
(中川環境大臣から、「海洋プラスチックごみ対策、イノベーションやあらゆる関係者との協働ならびに途上国との国際協力としてG7の取組を来年のG20日本開催に繋げてゆく」旨発言)
議題2 持続可能な海洋及び漁業
- 小島嶼開発途上国や最貧国を含めた海洋のリスク認識、意思決定過程改善のための海洋科学技術データの活用
(重田局長から、「科学的知見に基づく政策の実施」ならびにユネスコ政府間海洋学委員会(UNESCO/IOC)など多国間の国際的な枠組の下、包括的な海洋観測網構築に対するわが国の貢献について発言) - 違法・無報告・無秩序の漁業(IUU漁業)に対する取組み
(重田局長から、我が国のIUU漁業取り締まりに対する取組及び船舶識別における国際機関との連携について発言)
ワーキングランチ
サイドイベント参加者等によるジェンダー、海洋ごみ対策、海洋生物保護などに関する説明ならびに報告 (G7/G20ユース・ジャパン共同代表である横野薫氏が「オーシャン・ユース・イノベーション・チャレンジ」のウィナーとして環境問題に関する発表を行い、議論等に貢献していただいた。)
議題3 強靭な沿岸域及びコミュニティ
- 小島嶼開発途上国(SIDS)支援に向けた、エネルギー供給における強靭性、緊急事態対応、より良い復興のための有望で革新的な技術的解決策
- SIDSにおける脆弱な沿岸域コミュニティの強靭化に向けたG7、国際機関、SIDSならびに財政金融機関の取り組み(商業投資の促進)
(重田局長から、第3期海洋基本計画に示す我が国のSIDS支援に向けた取組、具体的にはJICAの「太平洋地域ハイブリッド発電導入プロジェクト」、民間資金動員のための保険メカニズムである「太平洋自然災害リスク保険イニシアチブ」(PCRAFI)について発言)
3 会議の成果 (議長国(カナダ)サマリー)
4 その他
(1)ラウンドテーブルについて
19日(水)午後、地元産業界などが主催する海洋産業振興、環境保全ならびに科学技術を用いた海洋に関する知見の充実をテーマとするラウンドテーブルが開催され、重田局長がウィルキンソン加漁業・海洋・沿岸警備大臣とともに出席した。
重田局長から、第3期海洋基本計画に示す我が国の海洋状況把握(MDA)に関する取組について発言した。
(2)サイドイベントについて
本会合のサイドイベントである「オーシャン・パートナーシップ・サミット」には、国立研究開発法人 海洋研究開発機構 特任理事・国際海洋環境情報センター長である白山義久氏、及び公益財団法人 笹川平和財団研究員である塩入同氏にご出席いただき、議論等に貢献していただいた。
各国代表団長による記念写真