第8回アワオーシャン(私たちの海洋)会議令和5年3月2日~3日
議事概要
令和5年3月10日
内閣府総合海洋政策推進事務局
3月2日及び3日、パナマ(パナマシティ)において、パナマ政府主催により、アワオーシャン(私たちの海洋)会議第8回会合が開催された。同会議には、各国から、首脳級(スランゲル・S・ウィップスJr・パラオ共和国大統領、シティベニ・リンガマンマンダ・ランブカ・フィジー共和国首相)、閣僚(コスタリカ、ペルー、ドイツ、ドミニカ共和国、アンゴラ、ノルウェー他)、政府関係者のほか、ウラジミール・リャビニン・ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)事務局長、オコンジョ=イウェアラ世界貿易機関(WTO)事務局長(※)、企業、研究機関、NGOなど民間団体を含め、合計約1500名程度が参加した。
(※)ビデオメッセージによる参加。
本会議では、開会式において、主催国のパナマ共和国から、ラウレンティーノ・コルティソ・コーエン大統領、ジャナイナ・テワニー・メンコモ外務大臣及びミルシアデス・コンセプシオン環境大臣が冒頭挨拶を行い、海洋保護をはじめとする海洋分野におけるパナマ共和国の取組について言及した。また、海洋保護区、海洋汚染、気候変動、持続可能な漁業、ブルーエコノミー、海上の安全保障、若年層の参加(ユース)の7つのテーマの下、それぞれのセッションにおいてパネルディスカッションが行われたほか、一部参加国、NGO、企業などからコミットメントの表明が行われた。
我が国からは星野剛士内閣府副大臣(政府代表)、吉田幸三内閣府総合海洋政策推進事務局次長(副団長)が参加し、星野副大臣から、同会議において、谷公一海洋政策大臣のメッセージとして、本年5月にG7を主催する立場を活かし、世界の平和と繁栄に向けた取組を主導する旨を述べるとともに、気候変動や海洋汚染を中心に、計25件、約33億ドル相当の取組を、本会議におけるコミットメント(海洋分野における我が国の取組)として発表した。
また、星野副大臣は、本会議の機会を活用し、スランゲル・S・ウィップスJr・パラオ共和国大統領、ジャナイナ・テワニー・メンコモ・パナマ外務大臣、アリスティデス・ロヨ・サンチェス同運河担当大臣、ミルシアデス・コンセプシオン同環境大臣、エルヴェ・ベルヴィル仏首相付海洋担当長官とそれぞれ会談を行った。星野副大臣からは、本年のG7議長国として、力による一方的な現状変更の試みは、世界のいかなる地域においても許されないこと、自由で開かれたインド太平洋の実現についての強い意志の発信や今後の海洋分野における緊密な連携の重要性等について述べた。
パナマ政府の各閣僚をはじめ、関係各国のハイレベルからは、本会議における日本政府ハイレベルによる参加、並びに我が国の海洋政策や国際社会における我が国の海洋分野における貢献、本会議における我が国のコミットメント発表を高く評価する等の発言があり、海洋分野における今後の更なる連携の重要性につき一致した。
コミットメントを発表する星野副大臣
テワニー・パナマ共和国外務大臣との会談
コンセプシオン・パナマ共和国環境大臣との会談
ロヨ・パナマ共和国運河担当大臣との会談
ウィップスJr.パラオ大統領との会談
ベルヴィル仏首相付海洋担当長官との会談
ジョン・ケリー米気候変動問題担当特使との立ち話
プレナリー会議会場内の様子