第10回アワ・オーシャン(私たちの海洋)会議令和7年4月28日~30日
議事概要
令和7年5月9日
内閣府総合海洋政策推進事務局
4月28日、29日及び30日、韓国(釜山)において、韓国政府主催により、アワ・オーシャン(私たちの海洋)会議第10回会合が開催された。同会議には、政府の閣僚・次官級、国際機構のハイレベル及びグローバルNGO・企業の関係者のほか、ジョン・ケリー元米国務長官を含め、約100か国の海洋分野のリーダーなど約2,600名が参加した。
本会議では、開会式において、主催国の韓国から、康徒衡(カン・ドヒョン)海洋水産部長官が冒頭挨拶を行った。康長官は、今回のアワ・オーシャン会議の意義について、過去10年間の成果を振り返るとともに、今後10年間の国際協力の重要な基盤を提供するものであることを強調した。
また、ジョン・ケリー元米国国務長官は、開会式の基調演説において、「(過去9回のアワ・オーシャン会議を通じて)全体のコミットメントの80%以上が進められるか、達成できたことは小さくない進展である」とし、「気候変動の転換点にいる私たちは、協力を通じて再生可能エネルギーの活用等を実践すれば、未来を変えることができるだろう」と述べた。
今次会合では、海洋保護区、ブルーエコノミー、気候変動、持続可能な漁業、海洋汚染、海洋の安全保障に加え、船舶自動運航をはじめとした海洋デジタルの促進について、それぞれのセッションにおいてパネルディスカッションが行われ、参加国、NGOなどからコミットメントの表明が行われた。
我が国からは政府を代表して原宏彰内閣府審議官が参加した。海洋汚染に関するセッションにおいて、原内閣府審議官から、海洋プラスチック汚染対策における我が国の取組が紹介され、3年ぶりの国連海洋会議が開催される「海洋の年」でもある本年においても、我が国としても海洋汚染の問題解決に向けた取り組みを推進していく旨が述べられた。また、気候変動や海洋の安全保障を中心に、計31件、約19億ドル相当の取組を、本会議におけるコミットメント(海洋分野における我が国の取組)として発表した。

会議会場内の様子

コミットメントを発表する原内閣府審議官

各国政府代表団長の集合写真