第11回アワ・オーシャン(私たちの海洋)会議令和8年6月16日~18日
議事概要
令和8年6月30日
内閣府総合海洋政策推進事務局
同会議には、ウィリアム・ルト・ケニア大統領(開会式ビデオメッセージ及び閉会式出席)及びキトゥレ・キンディキ同副大統領(開会式出席)をはじめとする ケニア政府閣僚・要人、各国閣僚級、国際機構のハイレベル及びグローバルNGO・企業の関係者のほか、本会議の創設者であるジョン・ケリー元米国務長官を含め、100か国以上の海洋分野のリーダーなど約5000名が参加した。
「我々の海洋、我々の遺産、我々の未来(Our Ocean, Our Heritage, Our Future)」と題された本会議では、開会式において、主催国のケニアから、ルト大統領のビデオメッセージに続きキンディキ副大統領が開会宣言を行った。 ルト大統領は、アワ・オーシャン会議がアフリカで初めて開催されることを歓迎するとともに、アフリカ及びケニアにとって海は個々人の生活に密接な影響をもち、経済・社会活動において重要な役割を果たしていることを述べた。 また、ルト大統領は、気候変動や海洋環境保護、海洋汚染、違法・無報告・無規制(IUU)漁業、海洋安全保障等海洋をとりまく世界とアフリカ共通の課題に対し、政府、科学技術、市民社会、若者や民間セクター等様々な力を結集して行動を加速していくべきことを強調した。
ジョン・ケリー元米国国務長官は、開会式の基調演説において、アフリカを含む参加国・機関によるコミットメントの達成・進捗・新規プレッジを歓迎し、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする、 いわゆる「30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標」の達成に向け、引き続き取り組んでいくべき旨述べた。
今次会合では、海洋保護区、持続可能な漁業、海洋汚染、持続可能なブルーエコノミー、気候変動、持続可能な漁業、 海洋の安全保障のそれぞれのセッションにおいてパネルディスカッションが行われ、参加国、NGOなどからコミットメントの表明が行われた。 また、本会議に先立った関連イベントとして、若年層(ユース)リーダーシップ・サミットや、研究者シンポジウムも開催された。
我が国からは政府を代表して木原晋一内閣府総合海洋政策推進事務局次長が参加した。海洋の安全保障に関するセッションにおいて、 木原次長から、アワ・オーシャン会議が初めてアフリカで開催されることを歓迎し、アフリカ開発会議(TICAD)の初めてのアフリカ開催であるTICADVI(2016年)の開催国もケニアであったことに触れつつ、主催国ケニアへの謝意を述べた。 続いて、我が国における海洋状況把握(MDA)の取組として、衛星や無人機等も活用した情報収集体制の強化、関係機関が保有する海洋情報の集約・共有体制の強化、 国際連携・国際協力の強化及びAI等も活用した情報の利用の推進という4つのアプローチを通じて、MDAの能力強化に取り組んでいることを紹介した。 加えて、我が国のアフリカの海洋安全保障に資する取組の一例としてのアフリカの角全域における海上法執行活動支援、「アフリカきれいな街プラットフォーム」、 TICAD9で立ち上げたファンドなどを通じた途上国に対する海洋プラスチックを含む廃棄物に関する能力構築や施設整備につながる支援等も行っている旨述べた上で、 気候変動、持続可能な漁業、海洋汚染、海洋の安全保障及びブルーエコノミーの分野における計13件、約4億ドル相当の取組を、本会議における我が国の新規コミットメントとして発表した。
また、木原次長は、本会議の機会を活用し、ルース・ペリー米国国務次官補代理(海洋・漁業・極域担当)と会談し、海洋分野における両国間の連携について意見交換を行ったほか、G7海洋保護区管理アライアンスに関する仏主催サイドイベントに出席し発言を行った。
コミットメントを発表する木原次長
セッション参加者集合写真
G7イベントの様子