p1 資料2 第48回障害者政策委員会におけるヒアリング(令和元年12月12日) 障害者差別解消法における合理的配慮について〜医療・介護現場の視点から〜 日本医師会常任理事江澤和彦 p2   医師会組織 ・地域に密着 市区町村(群市区医師会)と都道府県(都道府県医師会)は緊密な連携 都道府県(都道府県医師会)と国(日本医師会)は緊密な連携 ・会員は、さまざまな診療科、専門性を持ち、多くは、地域住民のかかりつけ医 ・厚生労働省、都道府県庁、市区町村との協議、連携 ・ヨコの広がり 医師会は、全国各地に存在。全国をカバー。 医師の生涯研修などを実施。 p3   合理的配慮の提供に係るこれまでの取り組み ?障害者差別解消法の施行に向けた医療関係事業者等への周知について(障害者差別解消法医療関係事業者向けガイドラインの送付)平成28年1月20日付(地V212) ?障害者差別解消法リーフレット(改訂版)及びポスターの送付について平成28年4月1日付(地V1) ?「医療機関における障害者への合理的配慮事例集」の周知啓発について平成30年7月12日付(健U77) p4   合理的配慮の提供に係るこれまでの取り組み ・「身体障害者補助犬法」に基づく身体障害者補助犬を同伴する身体障害者の受け入れについて(ポスター、パンフレットの送付)平成15年10月15日付日医発第575号(地V167) ・身体障害者補助犬同伴受け入れマニュアル(医療機関編)の送付について平成16年5月7日付日医発第133号(地V18) ・身体障害者補助犬の受け入れに関する医療機関向けリーフレット等配布への協力について平成26年1月22日付(地V197) p5   合理的配慮について ・合理的配慮は、万人共通の「人」としての良心的振る舞いであり、本質は『想いやり的配慮』ではないか。 ・包摂的社会・共生社会においても不可欠の視点。 ・「法律」ではなく「倫理」。 ・医療・介護は、相手の立場に立ち共感出来るかが極めて重要。 ・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は意思を尊重するための事前の話し合い。 p6   医療・介護現場の視点から ・新たなハードの改修よりもソフトサービスの充実。 ・ハードはソフトをカバー出来ないが、ソフトはハードをカバー出来る。 ・実態を踏まえた義務化の取り扱い。 ・障害者と事業所の建設的議論の場の設置。 ・好事例の共有・スキルアップ研修・意思を把握する気づき。 p7 障害者差別解消法の理念を実現していくには、国民一人ひとりの障害に対する理解と適切な配慮が不可欠であり、差別と解される事例についても、お互いの意思疎通不足や理解の不足が起因していると思われることも見受けられます。 法に定められたから義務としてやるという姿勢ではなく、事業者や障害者が歩み寄り理解を深めていくことが、差別解消の第一歩につながると考えられます。 障害者差別解消法医療関係事業者向けガイドライン p8 (作業者注:以下写真) 倉敷スイートホスピタル外来診察室の様子を撮った写真 (作業者注:写真終了) p9 (作業者注:以下5枚の写真) 左上:倉敷スイートホスピタル病室内自立支援型トイレの写真 右上:倉敷スイートホスピタル病室内自立支援型トイレの写真 左下:トイレの写真等 計2枚 トイレで排泄・恥ずかしくない排泄 ・一斉一律のトイレ誘導・おむつ交換の排除(データ・アクセシメントによる個別ケア) ・排泄のプライバシーを守る 右下:介護老人保健施設ぺあれんと写真(ユニット内洗面手洗い) (作業者注:写真終了) p10 特浴からひのき風呂の個浴へ (作業者注:以下宇部記念病院介護医療院内4枚の写真) 左上と左下:特浴場の写真2枚 右上と右下:ひのき風呂個室の写真2枚 (作業者注:写真終了) p11 (作業者注:以下写真) 宇部記念病院介護医療院病室の様子。 (作業者注:写真終了) p12 (作業者注:以下4種類の写真) 左上:きざみ食の写真から右矢印が出ておりソフト食の写真を指している。 左下:お誕生日食の写真。 右上:様々なソフト食の写真。 右下:オーダーメイドチェアの写真。 (作業者注:写真終了) p13 環境を変える (作業者注:以下写真3枚) 老人保健施設居室の様子を撮影している。 左:居室の様子を撮影している。 右上:トイレの様子を撮影している。 右下:洗面台の様子を撮影している。 (作業者注:写真終了) p14 (作業者注:以下写真2枚) 生活期リハビリテーションの様子を撮影している。 左:車いすの方が雑貨店での買い物の様子を撮影している。 右:車いすの方がスーパーマーケットのレジでお会計をしている様子を撮影している。 (作業者注:写真終了) p15 (作業者注:以下写真4枚) 患者様を囲む会の交流会の様子を撮影している。 左上:真ん中の患者様の周りを囲んだ写真。 左下:スクリーンで鑑賞会をしている様子を写した写真。 右上:患者様の様子を写した写真。 右下:患者様の笑顔の写真。 (作業者注:写真終了) p16  江澤理事長様 ・紙パンツを自分で履かれて患者さんの気持ちを体験された話は感動しました。私は初めて履いた時は悔しくて辛くて洗面所で家内と号泣しました。この悔しさ辛さ屈辱感は体験しないと気持ちはわからないと思います。 ・今の私の目標は、私の故郷香川県仁尾と第二の故郷宇部に帰る事です。必ず奇跡を起こします。そう信じて毎日頑張って行こうと思います。 p17 (作業者注:以下写真) 上段:目からウロコ。医師のための介護体験実践講座(2017年1月15日) 下段:2017年2月18日(土)山陽新聞:「医師もおむつや介助」と見出の新聞記事。 (作業者注:写真終了) p18   職員へのお願い 当たり前3原則 ・お客様を自分自身あるいは自分の大切な家族などに置き換え、施されて好ましくないことがあれば、直ちに改善しましょう。 ・自分の部署・病院・施設の都合はいっさい排除して、社会的・道徳的・人道的に正しいかどうかで判断しましょう。 ・いつでも誰にでも堂々と全てをお見せできる仕事をしましょう。 良き専門職である前に、良き社会人であれ。 「人」を大切に。「人」を支えよう。 p19 尊厳の保障へ向けて 好き好んで病気や障害をきたしている人はいるはずもなく、誰もがその人にとっての本来の普通の生活を望んでおり、その生活の実現すなわち尊厳の保障を実行することが我々の役割である。