全国リレーシンポジウム〈千葉県〉 主催者挨拶

1‐1.主催者あいさつ

平沢 勝栄 内閣府副大臣

平沢副大臣

 「官民連携子育て支援推進フォーラム 全国リレーシンポジウム」の開催に当たりまして、ご挨拶申し上げます。本日は、皆さま方には大変にお忙しい中こうしてお集まりいただきまして、心からお礼を申し上げます。
我が国では、現在、出生率の低下が続いており、出生率の全国平均は1.26、千葉県が1.22、そして私の住んでいる東京では1となっており、総人口も一昨年から減少に転じております。この状況が続きますと、将来人口推計によれば、50年後には総人口が9000万人を切ることになり、高齢者の割合も4割を超えて世界的にも稀に見る超少子高齢社会を迎えることになります。このことは、経済、社会いろいろな面で大きな影響を与えることになり、国はもとより、国民全体で真剣に考えていかなければならない問題です。
政府は平成19年度予算編成において、歳入歳出一体の改革を今進めているところですが、少子化対策については、できる限りの予算を盛り込んでいます。児童手当の乳幼児加算の創設、あるいは育児休業給付も4割から5割に引き上げなどを行う予定です。また、先日の安倍総理の施政方針演説においても、「少子化に対してさらに本格的な戦略を打ち立てる」との方針が示されました。今後もそうした方針を受けて、「すべての子ども、すべての家族を大切に」という考え方に基づいて、効果的な少子化対策の再構築および実行を図るために「子どもと家族を応援する日本重点戦略」を策定することとしております。
本日のシンポジウムのテーマである「働き方の改革」は少子化対策の重要な柱の一つです。子育てを孤立化させず、子育て期の家族が子どもと過ごす時間を十分確保できるよう、働き方の見直しを進めるものです。企業の経営者の方々のリーダーシップに期待するとともに、国民全体の理解の下に取り組んでいく所存です。
千葉県では、仕事と子育てが両立する働き方の実現に向けて、経済界、労働界、そして県が共同アピールを行うなど、積極的な取組を行っていただいております。今回、この千葉県で本シンポジウムを開催することができましたことは、誠に意義深いものがあると考えております。ご来場の皆様方には、子育て支援のさらなる推進を図るため、「働き方の改革」や「仕事と生活の調和」につきまして、一層のご理解を深めていただける機会となれば幸いでございます。
最後になりましたが、本日のシンポジウムの開催に当たりまして、ご尽力をいただきました千葉県をはじめ、ご後援いただきました各団体の皆様方に心から御礼を申し上げまして、ご挨拶にかえさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。


1‐2.主催者あいさつ

堂本 暁子 千葉県知事

堂本知事

 皆様こんにちは。
今日は、大勢の方に出席していただいたことをとてもうれしく思っています。特に男性が多いのは、会社で労務担当をしていらっしゃる方が来てくださっているのではないかと思っています。労務担当の方が今日の「仕事と子育ての両立」について理解を深めていただき、そしてそれぞれの会社で実践していただければ、もう何よりだと思っております。
内閣府と共にこの「官民連携子育て支援推進フォーラム 全国リレーシンポジウム」を千葉県で開くことになりましたが、国と県とが一緒になってこのような催しをすることが、一番早道だと思っております。国の制度、そして県の施策が同じ方向にむかって動いているということが大変大事であると思っております。
今 千葉県で行っております「デスティネーションキャンペーン」のポスターは、全部子どもでございます。真っ赤なほっぺをした、もう本当に元気いっぱいの子どもたち。やはり私たちは自分の地域、住んでいるところの未来を考えたときに、元気な子どもがいっぱいいる景色、これはすばらしいと思います。それが地域の活力になっていくと思っております。それだけではなく、やはりこれからの日本の労働問題、あるいは家庭や地域の問題を考えたときに、これから本当にいい形で子育てができる、そういった場づくりをぜひともやりたいと思っております。
保育所に子どもを預けて、ずっと休むことなく仕事を続けたいという女性もいれば、3歳までは自宅で育てたい、あるいは小学校行くまでは、子どもが2人になったらどうしようとか、それぞれの家族によって思いは全部違うと思いますけれども、何より大事なことは、そういったときに女性の選択肢が多いことだと思います。今は一度会社を辞めてしまうと再就職が難しい、だったら2人目を生むのをやめて、仕事を続けようかなと思うお母さんも多いのではないか。そういった場合に、「いや、2人目を生んでもまたあなたの経験を生かしてほしいから、会社に帰ってきてください」と言っていただけたら安心して2人目の子どもが生めると思います。そのように、いろいろな選択肢が女性の側にあれば大変よいのではないかと思っております。
千葉県では、未来を開く地域の子育てとして「次世代育成支援行動計画」を策定いたしました。県民の方々、市町村、そして企業の皆様と事業を推進しているところでございます。これは仕事と子育てが両立する働き方、最近は「ワーク・ライフ・バランス」と言いますが、日本語で言えば「仕事もできれば子育ても両立できるような地域の環境を作ろう」ということでございます。それを実現するために、一昨年の6月から経済界・労働界の方たちと懇談の場を設けまして、千葉県の経済産業の振興を目指すという共通の観点から、今日の少子化問題についてたくさんの意見交換・議論を重ねてまいりました。本日のフォーラムを、こうした取組のステップアップの節目にしたいと思っております。
企業経営の方、労働者の方はもちろん、広く県民の方々にもご参加をいただいて、子育てをしながら働きやすい職場づくりに向けて社会的な気運を醸成する場にしたいと考えております。まさに、「ワーク・ライフ・バランス」の社会の位置づけに向けての節目にしたいと思っています。
このフォーラムは、午前中から「中小企業ならではの強みを生かした仕事と子育ての両立支援」、そして「子どもの笑顔がはじける地域づくり」をテーマに分科会を開催し、活発な意見交換をしていただきました。私は働き方の見直しと地域の子育て支援を少子化対策における車の動輪と考えております。
こうした仕事と子育て、それは仕事と子育てとの両立だけが大事とは思っていません。そうではなくて、地域でも家庭でも、そして職場でも、女性も男性も伸び伸びと働ける環境づくり、そのことによって選択ができる。働きながらでも安心して2人でも3人でも子育てができる、そんな千葉県にぜひしたい。そのために、どうしても必要なことは企業の皆様、労働組合の皆様、そして地域の皆様のご協力でございます。
今日は、大いに皆様と共通の認識を持って帰りたい、そのように思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。