第2章 4.(4)夫婦の家事・育児の分担割合
4.仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
(4)夫婦の家事・育児の分担割合

有配偶者(6,356人)に配偶者との家事・育児の分担割合を聞いたところ、「夫1割、妻9割」という回答者が31.6%で最も多く、次いで「夫2割、妻8割」が24.0%である。夫はまったく家事・育児の分担をしないという「夫0割、妻10割」(9.6%)は1割である。
男女別にみると、夫がまったく家事・育児の分担をしない「夫0割、妻10割」(男性5.8%、女性13.4%)と回答した者は、男性が女性を8ポイント上回り、配偶者に対する分担割合の評価は、女性の方が厳しくなっている(図表4-4-1)。

性・年代別にみると、「夫0割、妻10割」「夫1割、妻9割」など夫の家事・育児分担が非常に低いという回答者は、男女とも年代が高くなるほど多く、男性より女性に多い傾向がある(図表4-4-2)。
夫の役割分担が「3割」以上という回答者は、男女とも若年層に多くなっている。

性・ライフステージ別にみると、子どものいない層で、夫はまったく家事・育児の分担をしない(「夫0割、妻10割」)という回答者(男性5.9%、女性16.4%)は、女性が男性を11ポイント上回っている(図表4-4-3)。
一方、子どものいる層では、長子が未就学児の層よりも小学生以上の層で、「夫0割、妻10割」と回答した者の割合が男女とも高くなっている。

さらに、性・共働き状況別にみると、夫婦とも正規従業員の層では、「夫1割、妻9割」「夫2割、妻8割」「夫3割、妻7割」と、夫がいくらかは分担しているという回答者が男女とも多く、男女差は小さい(図表4-4-4)。
一方、それ以外の層では、夫はまったく家事・育児の分担をしないという「夫0割、妻10割」という回答者が女性で1割を上回っているのに対して、男性ではいずれも1割に満たないなど、男女の意識差がやや大きくなっている。
