第1部 少子社会の到来とその影響

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第1章 少子化の現状はどのようになっているのか

第1節 日本の人口の変化

○ 合計特殊出生率が人口置き換え水準(2.08)をはるかに下回り、かつ、子どもの数が高齢者人口よりも少なくなった社会を「少子社会」と呼ぶことにするが、わが国は、1997(平成9)年に子どもの数が高齢者人口よりも少なくなり、この年以降、少子社会となった。

○ 1872(明治5)年の日本の総人口は3,480万人であったが、その後毎年平均1%前後の伸び率で増加し、1967(昭和42)年には、1億人を超えた。2003(平成15)年10月時点では1億2,760万人と、過去最高の人口となっている。しかし、まもなく、総人口が減少する「人口減少社会」を迎えようとしている。

第1‐1‐2図 総人口及び人口増加率(1872~2003年)

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