第3章 少子化はどのような社会的・経済的影響を及ぼすか
第1節 人口減少社会の到来
○ わが国の人口は、2006(平成18)年にピークを迎え、2007(平成19)年からは減少に転じると予想されている。総人口が減少に転じるのは、明治以降、第2次世界大戦の一時期を除いて、わが国にとって初めての事態である。2006年から、死亡数が出生数を上回る人口の自然減が始まり、2020年代には、自然減が70万人台にもなると見込まれている。
第1‐3‐1図 わが国の人口構造の推移

第1‐3‐2図 わが国の出生数・死亡数の動き

○ 14歳以下の年少人口は減少を続け、2020年頃には全人口の12%となる。少子化の進展、人口減少の一方で、高齢化が進展し、2020年代には総人口の10人に3人が65歳以上の高齢者となる。
○ 2000(平成12)年から2030(平成42)年にかけて、都道府県では、滋賀県以外の都道府県は人口が減少する。市町村では、87%のところで人口が減少すると予想されている。