平成16年版 少子化社会白書(全体版)

第1部 少子社会の到来とその影響

第1章 少子化の現状はどのようになっているのか

第1節 日本の人口の変化

  • (「少子化」という言葉)
  • (少子社会の定義)
  • (コラム)有史以来の日本の人口の変化
  • (明治以降の日本の人口の変化)

第2節 出生数の減少と出生率の低下

  • (出生数と合計特殊出生率の動向)
  • (都道府県別の合計特殊出生率の低下)
  • (市区町村別に見た合計特殊出生率)
  • (年少人口の減少)

第3節 出生の動向の特

  • (晩婚化、晩産化の進展)
  • (出生コーホート別にみた出生動向の相違)
  • (コラム)期間合計特殊出生率とコーホート合計特殊出生率
  • (第1次ベビーブーム終焉の背景)
  • (安定していた出生児数)
  • (1990年代以降の出生動向の特徴)

第2章 なぜ少子化が進行しているのか

第1節 少子化の原因

1 晩婚化・未婚化の進展
  • (未婚率の上昇)
  • (晩婚化の進展)
  • (独身者の結婚意思)
  • (婚外子割合の国際比較)
  • (妊娠・出産と結婚との関係)
2 夫婦の出生力の低下

第2節 少子化の原因の背景

1 仕事と子育てを両立できる環境整備の遅れや高学歴化
  • (働く女性の増大)
  • (出産・育児と仕事の両立)
  • (高学歴化)
2 結婚・出産に対する価値観の変化
(1)結婚に関する価値観
  • (結婚に対する意識の変化)
  • (結婚することの利点)
  • (結婚は、選択肢のひとつ)
(2)子どもの存在に関する価値観
  • (子どもを持つことの価値観)
  • (子どもを持つことの価値観の変化)
  • (家庭を築くことや生命を継承していくことの大切さ)
  • (子どもを持ってよかったこと)
3 子育てに対する負担感の増大
  • (理想子ども数と実際の子ども数の差)
  • (理想の子ども数を持たない理由)
(1)育児・教育費用負担の重さ
  • (子育て費用負担)
  • (教育費用負担)
(2)就業と家庭のバランス
  • (ワーク・アンド・ファミリーバランス)
  • (家事・育児にかける時間)
(3)家庭や地域の子育て力
  • (育児に対する孤立感や疲労感、自信の喪失)
  • (家庭や地域の子育て力の低下)
  • (シニア世代の役割)
  • (地域社会のネットワーク)
4 経済的不安定の増大等
  • (若者の失業率の上昇と親と同居する子ども)
  • (経済的に不安定な若者の増大)
  • (増大する若者の一時就業)
  • (低い賃金収入)
  • (いわゆるパラサイトシングルについて)
  • (親と同居する未婚者の実態)
  • (親と同居する未婚者と少子化との関係)

第3章 少子化はどのような社会的・経済的影響を及ぼすか

第1節 人口減少社会の到来

  • (人口減少社会の到来)
  • (自然減が始まり、続いていく)
  • (人口の減少と高齢化の進展)
  • (都道府県人口の推移)
  • (市区町村人口の推移)
  • (コラム)市区町村における出生率の地域格差
  • (コラム)東京都世田谷区における取組

第2節 少子化の社会的影響

1 子どもをめぐる家族形態の変容
  • (世帯規模の縮小)
  • (児童のいる世帯の減少)
  • (「標準世帯」の減少)
2 教育や児童の発達に関する影響
  • (児童数や学校数の減少)
  • (大学等を取り巻く環境の変化)
  • (子どものコミュニケーションの課題)
  • (子どもの社会性の発達に関する影響)
3 地域における影響
  • (地域社会の活力の低下)
  • (都市部のニュータウンの事例)
  • (コラム)1年間赤ちゃんの生まれなかった村

第3節 少子化の経済的影響

1 経済社会の活力への影響
  • (生産年齢人口の減少)
  • (労働力人口の減少)
  • (労働力人口減少の影響)
  • (消費や貯蓄に与える影響)
  • (コラム)子ども関連産業への影響
2 社会保障負担等の増加
  • (社会保障給付費の増加)
  • (社会保障の給付と負担の見通し)
  • (高齢者重点型から少子化社会対策の強化を)
  • (財政構造の健全化の必要性)
  • (少子化の流れを変えていく)

第4章 少子化の行方はどうなるのか

第1節 将来の人口の動向

  • (将来人口推計の動向)
  • (低位推計の場合にはさらに人口減少が進展)
  • (今後どのように推移するのか)

第2節 少子化に対する危機感

  • (低い出生率に対する危機感)
  • (少子化対策の推進と出生率の動向)

第3節 少子化対策の好機

  • (これからの5年間が人口構成上重要な時期)
  • (少子化の流れを変えるチャンス)

第5章 少子化社会対策はどのように進展してきたか

第1節 これまでの少子化社会対策の経緯

  • (1.57ショックと少子化社会対策)
1 エンゼルプランの策定
  • (エンゼルプランの策定)
  • (エンゼルプランの概要)
  • (保育サービスの量的拡大と多様化)
2 少子化対策推進基本方針と新エンゼルプラン
  • (人口問題審議会報告)
  • (平成10年版 厚生白書)
  • (有識者会議の提言)
  • (少子化対策推進基本方針)
  • (新エンゼルプランの策定)
3 2000(平成12)年からの少子化社会対策
  • (少子化対策プラスワン)
  • (次世代育成支援に関する当面の取組方針)
  • (次世代育成支援対策推進法)

第2節 少子化社会対策基本法と少子化社会対策大綱の策定

1 少子化社会対策基本法の成立と施行
  • (少子化社会対策基本法の制定)
2 少子化社会対策会議の設置
3 少子化社会対策大綱の策定
  • (少子化社会対策大綱の検討)
  • (少子化社会対策大綱のねらいと内容)
  • (新エンゼルプランの評価と新新エンゼルプランの策定)

補章 少子化の国際比較

第1節 世界の人口と出生率の推移

  • (世界の人口)
  • (世界平均の合計特殊出生率)

第2節 世界の地域別の出生率

  • (地域別にみた出生率の相違)
  • (各国別にみた出生率の相違)

第3節 先進国の出生率の動向

  • (先進地域の出生率の比較)
  • (ほとんどの先進国で少子化傾向)
  • (コラム)人口転換理論

第4節 アジアにおける国際比較

  • (アジア諸国の合計特殊出生率の動向)

第2部 少子化社会対策の具体的実施状況

第1章 すべての働きながら子どもを育てている人のために

第1節 男性を含めた働き方の見直し、多様な働き方の実現

  1. 企業における自主的な取組の促進等
  2. 「多様就業型ワークシェアリング」の普及
  3. ライフスタイルに応じた多様な働き方の推進
  4. テレワークの推進
  5. 公務員の働き方の見直し

第2節 仕事と子育ての両立の推進

  1. 一般事業主による次世代育成支援対策に関する取組の推進
  2. 仕事と子育ての両立のための制度の一層の定着促進・充実
  3. 子育てをしながら働きやすい雇用環境の整備
  4. ファミリー・サポート・センターの設置促進
  5. 農山漁村での両立支援

第3節 保育サービスの充実

  1. 待機児童ゼロ作戦
  2. 多様なニーズに合わせた保育サービス
  3. 放課後児童クラブ
  4. 幼稚園と保育所の連携等
  5. 幼稚園及び保育所の自己評価・外部評価と情報提供の推進

第2章 子育てをしているすべての家庭のために

第1節 地域の様々な子育て支援サービスの充実とネットワークづくり等の推進

  1. 地域における子育て支援サービスの推進
  2. 地域における子育て支援のネットワークづくり
  3. 地域における小児医療等の充実
  4. 母子家庭等の自立支援
  5. 児童虐待防止対策の推進
  6. 障害児及びその家族への支援

第2節 家庭教育への支援等の充実

  1. 家庭教育に関する学習機会や情報の提供
  2. 地域や社会全体で家庭教育を支える環境の整備

第3節 子育てを支援する生活環境の整備

  1. 子育てバリアフリーなどを推進する
  2. 良質な住宅・居住環境の確保を図る
  3. 子育てを支援する道路交通環境の整備

第4節 再就職の促進

  1. 再就職支援の推進

第5節 社会保障における次世代支援

  1. 年金制度における次世代育成支援措置
  2. 児童手当の充実

第6節 教育に伴う経済的負担の軽減

  1. 奨学金等の充実

第3章 次世代を育む親となるために

第1節 親になるための出会い、ふれあい

  1. 乳幼児と触れ合う機会の充実等

第2節 子どもの生きる力の育成と子育てに関する理解の促進

  1. 豊かな人間性を育むための奉仕活動・体験活動の推進
  2. 子どもを生み育てることの意義等に関する教育・啓発

第3節 若者の安定就労や自立した生活の促進

  1. 若年者に対する職業体験機会の提供や職業訓練の推進
  2. 若年者の就労支援と試行雇用の推進

第4節 子どもの健康と安心・安全の確保

  1. 「食育」の推進
  2. 性に関する健全な意識の涵養
  3. 「いいお産」の普及
  4. 予防接種の推進
  5. 中学生に対する体験型交通安全教育推進および教育リーダー育成事業
  6. 犯罪被害から子どもを守る取組の推進
  7. 子ども緊急通報装置の整備等
  8. 遊び場の安全対策の推進
  9. 建築物の安全対策の推進

第5節 不妊治療

  1. 不妊治療における体制整備と支援の在り方に関する検討
  2. 「不妊専門相談センター」の整備

<参考>

付録

1 少子化社会対策基本法(平成15年法律第133号)

2 少子化社会対策大綱(平成16年6月4日閣議決定)

3 基礎データ

  1. 人口ピラミッド
  2. 人口の変化
  3. 世帯の変化
  4. 出生数、合計特殊出生率の推移
  5. 平均初婚年齢の推移
  6. 出生順位別平均出生年齢の推移
  7. 平均寿命の推移
  8. 婚姻率、離婚率の推移
  9. 都道府県別年少人口・年少人口割合の動き(1950~2003年)
  10. 都道府県別合計特殊出生率の推移(1930~2003年)