(2)男性が子どもと向き合う時間が奪われている

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(子育て期の男性の就業時間が長い)

 これまでの働き方の2つ目の問題点としては、子育て期にある男性が、長時間労働や休みが取りづらいといった仕事優先の働き方により、家事や育児の時間が確保できないことが指摘される。
 年齢階級別に雇用者の一週間の就業時間をみると、子育て期に当たる30代男性の就業時間が長く、約4人に1人が週60時間以上という長時間労働となっている。
第1‐4‐5図 年齢階級別雇用者の一週間の就業時間(男性)

(男性の家事・育児時間が少ない)

 第3章 第1節でもふれたが、わが国では男性の家事・育児時間が大変少ない。わが国では、子どもがいる世帯の夫が家事や育児にかける時間は、1日平均で1時間にも満たない。アメリカやスウェーデン、ドイツでは3時間に達しており、他の先進国と比較して最低の水準にある。一方、女性の家事・育児時間は、他の先進国よりも長く、家事・育児の負担は女性に集中している状況にあるといえる。
 女性が仕事と子育てを両立するためには、夫婦がお互いに負担を分かち合えるように協力することが重要である。しかし、男性が仕事優先の働き方により、家事や育児に十分に参加することができないことは、女性の子育てに対する負担感を増大させている。
 また、子育て期において、親が子どもと一緒に過ごす時間は、親にとっても子どもにとっても喜びであるとともに、子どもの成長にとっても欠かすことができない大切な時間であることから、男性が家事や育児の時間を確保できるような働き方の改革が必要である。
第1‐4‐6図 6歳未満児のいる男女の育児、家事関連時間

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