4 困難な状況にある子どもや家族を支える地域の取組強化

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(家庭的養護の拡充等の社会的養護の質の向上に向けた取組)

 児童虐待の増加等に伴う子どもの状態の多様化・複雑化に対応するため、社会的養護の質の向上に向けた見直しが求められている。
 このため、社会的養護を必要とする子どもたちを、家庭的な環境で養育していくため、里親委託、小規模グループ形態の住居・施設の検討、施設におけるケア単位の小規模化・地域化をさらに推進するとともに、子どもに対して最も適切な支援を実施できるような施設体系の在り方や、治療的ケアを含めた施設機能の強化、家庭支援を含め地域全体で子どもを支えるための関係機関間の調整と役割分担による対応など地域ネットワークの確立について、検討していくことが必要である。
 また、社会的養護の下で育った子どもは、施設等を退所し自立するに当たって、保護者等から支援を受けられない場合が多く、その結果、様々な困難に行き当たることが多い。これらの実状を踏まえ、就労や進学の支援や施設退所後の支援など年長児の自立支援のための取組の拡充を図っていくことが求められる。
 さらに、支援の質の向上を図るため、社会的養護を担う人材とその専門性を確保するための仕組みを検討していくことが必要である。

(子どもの権利擁護の強化とケアの質の確保に向けた対策)

 施設内虐待が相次いでいるが、本来子どもの権利を守るべき施設において、権利の侵害が起こることは許されるものではない。この防止等を図るため、再発防止に有効な仕組みの導入や、第三者評価の充実、子どもが意見を表明する機会の担保等、子どもの権利擁護とケアの質の確保を図る仕組みを検討する必要がある。

(社会的養護体制の拡充方策)

 社会的養護を必要とする子どもの数の増加や子どもの状態の多様化・複雑化に対応するため、都道府県等において整備目標を含めた整備計画を策定し、これに基づいた計画的な整備を行う仕組みを検討する必要がある。

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