補章 海外の少子化の動向

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第1節 世界の人口と出生率の推移

(世界の人口)

 世界の人口は、20世紀後半以降、急激に増加してきた。国際連合の資料によると、1900(明治33)年には16.5億人、1950(昭和25)年には25.4億人であったが、1975(昭和50)年に40億人、1990(平成2)年に50億人、2000(平成12)年に60億人を超え、2007(平成19)年には66.7億人となっている。1900年と比較をすると、107年間に世界の人口は約4倍に増加したことになる。
 国連の人口推計によると、今後も世界の人口は増加を続け、2025(平成37)年には80.1億人、2050(平成62)年には91.9億人と、現在よりも約25億人増加する見通しとなっている。ただし、人口増加率については、世界的に鈍化傾向となり、ヨーロッパは全体として人口減少に転じる。
2050年における世界の人口割合は、アジアが57.3%(60.4%)、アフリカが21.7%(14.5%)、ラテンアメリカが8.4%(8.6%)、ヨーロッパが7.2%(11.0%)と予想されており、また、人口が最も多い国は、インドが16.6億人(11.7億人)、次いで中国が14.1億人(13.3億人)、アメリカが4.0億人(3.1億人)、インドネシアが3.0億人(2.3億人)、パキスタンが2.9億人(1.6億人)の順となっている(括弧内は2007年の数値)。日本は、2007年で世界第10位(1.3億人)であるが、2050年は第16位(1.0億人)に後退すると予想されている。

(世界の合計特殊出生率)

 世界全体の合計特殊出生率の動きをみると、1950~55(昭和25~30)年平均で5.02の水準にあったが、その後低下傾向となり、1975~80(昭和50~55)年平均で3.92と4を下回り、1995~2000(平成7~12)年平均では2.80と3を下回った。2005~2010(平成17~22)年平均では2.55であり、先進地域が1.60、発展途上地域が2.75となっている。国連の推計によると、今後も出生率は低下傾向が続き、2045~50(平成57~62)年平均では世界全体で2.02、先進地域では1.79、発展途上地域では2.05と予想されている。
 世界の合計特殊出生率(2005~2010年平均)を地域別にみると、アフリカが4.67と、他地域を大きく引き離して最も高い。次いで、ラテンアメリカ(2.37)、アジア(2.34)、オセアニア(2.30)の順となっている。ヨーロッパは1.45と低く、北部アメリカは2.00となっている。
 また、国・地域別にみると、最も高いのはニジェール(7.19)であり、次いで、ギニアビサウ(7.07)、アフガニスタン(7.07)、ブルンジ(6.80)、リベリア(6.77)の順となっている。一方、最も低いのはマカオ(0.91)であり、次いで、香港(0.97)、ベラルーシ(1.20)、韓国(1.21)、ウクライナ(1.22)、ポーランド(1.23)、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(1.23)の順となっている。
第1‐補‐1図 世界の人口の動き

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