第1部 少子化対策の現状(第1章 6)
第1章 少子化をめぐる現状(6)
6 地域比較
都道府県別出生数・合計特殊出生率の動向
2020年の都道府県別の出生数をみると、出生数が最も多いのは東京都(99,661人)であり、次は大阪府(61,878人)となっている。最も少ないのは鳥取県(3,783人)であり、次いで高知県(4,082人)となっている。
2020年の全国の合計特殊出生率は1.33であるが、都道府県別の状況をみると、これを下回るのは12県であった。合計特殊出生率が最も高いのは沖縄県(1.83)であり、次は宮崎県(1.65)となっている。最も低いのは、東京都(1.12)であり、次いで宮城県(1.20)となっている。(第1-1-29図)
第1-1-29図 都道府県別出生数・合計特殊出生率
都道府県別の年齢別出生率
都道府県別の年齢別出生率をみると、全国の中でも合計特殊出生率の高い沖縄県、宮崎県は、いずれも15~39歳の出生率が全国水準よりも高くなっている。
一方、全国の中でも合計特殊出生率が低い東京都、宮城県はそれぞれ異なる動きをしている。東京都では15~34歳の出生率が全国水準より低いのに対し、35~49歳では高くなっている。宮城県では15~29歳の出生率が全国水準並となっているのに対し、30歳以降の年齢では低くなっている。(第1-1-30図)
第1-1-30図 都道府県別の年齢(5歳階級)別出生率(2020年)
都道府県別50歳時の未婚割合
2020年の全国の50歳時の未婚割合をみると、男性で28.3%、女性で17.8%となっているが、都道府県別の状況をみると、これを上回るのは男性で14都府県、女性で10都道府県となっている。この中で50歳時の未婚割合が最も高いのは、男性で東京都の32.2%、女性で東京都の23.8%となっている。(第1-1-31図)
第1-1-31図 都道府県別50歳時の未婚割合(2020年)