「ひろがれ、歌声の輪」

埼玉県 川口市少年少女合唱団
代表 樋口 典子(44歳)
樋口 典子さん

 私たち川口市少年少女合唱団は、昭和34年の創立以来、川口市の青少年団体のひとつとして、子どもたちによりよい音楽経験を積ませ豊かな心を育むために活動しています。現在は、市内在住の小学校2年生から中学校2年生までの40名が在籍し、毎週土曜日の午前中に行われる練習にも、ほとんど全員が休まずに参加しています。
 「国際交流フェスティバル」や「七つの祝い」「親と子の音楽会」など、川口市の行事への参加が活動の中心ですが、中央ふれあい館や地域の老人福祉施設での演奏や地元百貨店での年3回の出前コンサートなど、地域に根ざした活動を多く行っています。ここ10年ほどは、より多くの皆さんに音楽に親しんでいただけるように、昔から歌い継がれてきた唱歌や叙情歌、映画やアニメの主題歌などを多く取り入れるようにしてきました。年間20曲以上の曲に取り組んでいますが、その中でも毎年必ず歌っている大切な歌があります。
 それは、唱歌の「ふるさと」です。
 「親と子の音楽会」では、川口市民オーケストラの皆さんの演奏で最後に会場の皆さんと歌い、「国際交流フェスティバル」では色々な国の合唱団と一緒に合唱します。老人福祉施設の慰問で歌わせていただくと、一緒に口ずさんで下さる方・指揮をふる仕草をする方・じっと目を閉じて聴き入る方…思い思いに私たちの歌う「ふるさと」を楽しんでいらっしゃるようで、歌い終えると皆さん涙を流しながら大きな拍手をしてくださいます。新しい団員などはその光景に驚いてしまうこともありますが、自分たちの歌にこれだけ感動して下さる方がいることを知り、歌が、音楽が人の心に染み渡っていくすばらしさに自分たちも感動してしまいます。
 「ふるさと」の風景や心情は、残念ながら失われつつあるのかもしれません。でも、私たちが歌い続けていくことで、世代や国境を越えて人々の心がつながり、豊かになればすてきだな…と思います。
 これからも、地域の皆さんに愛される合唱団として、自ら音楽を楽しみ感動する心を忘れずに、川口の街に歌声の輪を広げていきたいです。

活動写真1

活動写真2

一覧へ戻る | 前のページへ | 次のページへ