歌は友だち!
東京都 東京足立少年少女合唱団
指揮者 薬師神 武夫(67歳)
私たちの合唱団は、昭和44年5月に誕生しました。現在の構成メンバーは、小学校1年生から高校3年生までの少年少女たちです。
私たちがいつも心がけていることは、音楽と真剣に向かい合うことです。音楽と真剣に向かい合うと、音楽は私たちにいろいろなことを語りかけてくれます。そして、多くの感動を与えてくれます。
美しい音楽には美しい魂が、清らかな音楽には清らかな魂が込められています。それが音楽の生命(いのち)です。こうした音楽を創り出していくと、その生命(いのち)はいつか必ず私たちの心に再び蘇り、私たちの心を豊かに、大きく育ててくれます。だからこそ、美しいものとの出会いが大切であり、美しい音楽を創り上げることの価値があるのだと信じています。
この思いのもとで、創立以来38年間の音楽活動を重ねてきましたが、創立3年目、私たちにも社会に対して何か役立つことはないだろうかと考え、「クリスマス・チャリティコンサート」を開催することにしました。
会場に募金箱を設置し、演奏会にご来場いただいた方々からの温かいお気持ちを、社会福祉のためにお役立ていただけるよう、社会福祉協議会へ寄贈してきました。昭和47年の暮に第1回の「クリスマス・チャリティコンサート」を開催して以来、毎年暮にこのコンサートを開催してきましたが、回を重ねて今年で35回目を迎えることとなりました。
歌は心の友だちです。嬉しいときは一緒に喜んでくれます。困っているときは、励ましてくれます。どうしていいか分からなくなったときは、私たちを正しい道へ導いてくれる羅針盤にもなります。これからも歌を生涯のよき友としていつまでも歌い続け、歌から"よりよく生きていくためのエネルギー"を受け取っていこうと思います。