私たちのボランティア活動
鹿児島県 鹿児島市立甲東中学校生徒会 代表 益田 泰伸さん(15歳) |
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私たち甲東中学校生徒会では、毎朝始業前に学校周辺の歩道の清掃活動を行っています。県下最大の繁華街が校区内にあり、交通量の多い道路には、煙草の吸い殻、空き缶などのゴミや落ち葉が景観を損ねていました。そこで、平成9年度の生徒会が、地域のお役に立てるのではと考え、この活動を始めたと聞いています。雨天時及びテスト期間中を除き、毎朝50~60人ほどの生徒が7時30分に竹ほうきとゴミ袋を持って校外に出て、学校周辺及び大通りをはさんだ鹿児島市立病院前、鹿児島中央警察署前まで清掃しています。
また、平成15年度からは、アルミ缶回収にも取り組み、回収したアルミ缶を換金し、その収益で車椅子を購入し、病院等の施設に寄贈する活動も始めました。ゴミであるアルミ缶をリサイクルし、さらに活用しようと当時の生徒会が考えたそうです。今では、私たちの各家庭から持ち寄るだけではなく、地域の方々も家庭で集めたアルミ缶を持ち寄ってくださいます。おかげで、今までにJR鹿児島中央駅や鹿児島市立病院をはじめ近隣の病院等に、車椅子6台を寄贈することができました。
これらの活動を通じて、私たち中学生は地域の方々に見守られているのだということを改めて感じました。「おはよう。お掃除ご苦労様。」や「アルミ缶を家で集めたので、ぜひ役立ててください。」など、温かい言葉をかけてくださる方がいます。その度に、この活動を続けてよかったな、地域の方々のお役にちょっとは立っているのかなと思います。
朝寒い中を他人が捨てたゴミを拾い集めたり、何千何百個とあるアルミ缶をつぶしたりする作業は、確かにつらいこともあります。しかし、一人で行うのではなく、生徒会という組織で行ってきたからこそ、互いに励まし合ったり知恵を出し合ったりして、長続きできたのだと思います。これからも、甲東中生徒会のよき伝統として受け継いでいきたいと思います。