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伝統・つながり

山根 加織
(兵庫県推薦)

山根 加織

 私は小学3年生から、地元の伝統芸能である「播州歌舞伎」をしています。昭和63年に母校で発足した中町北小学校播州歌舞伎クラブに、姉が入部していたのをきっかけに始めました。その後、平成6年に発足した中央公民館播州歌舞伎クラブに入部し、現在で歌舞伎人生22年目を迎えています。今までに、地元をはじめ県内外の様々な場所で公演を行い、たくさんの方に播州歌舞伎を観ていただきました。

 8年前からは子ども達への指導もしています。これは、役者しかしてこなかった私にとって初めての経験でした。子ども達には、歌舞伎の所作や台詞の言い回しは難しく、私は、自分の力不足によって、子ども達が演じる事を嫌になり、歌舞伎をやめてしまうのではないかと不安を感じていました。そんな時に私を助けてくれたのは、師匠はもちろん、学校の先生、クラブ員達でした。先生やクラブ員は、練習を通して「楽しみながらやる」ということを教えてくれました。子ども達は演じる事の難しさを感じながらも、楽しんで舞台を踏んでいます。

 伝統を守っていくためには、たくさんの方々の支えが必要です。師匠をはじめ衣装方さん、クラブ事務局、公演先関係者の方々、家族、学校、職場等の様々な方の協力を得て、素晴らしい舞台をつくることができます。その舞台を観たお客さんに「もう一度観たい」と思っていただくことでまた公演ができ、伝統が繋がります。

 「播州歌舞伎」には、300年の歴史があります。指導する立場になって伝統の重さと責任、支えられていることの有り難さを改めて感じています。これからも長く歌舞伎が続いていくために、私は演じる以外の事も学び、たくさんの方々の力を借りながら、子ども達に地元の誇る伝統芸能である「播州歌舞伎」を伝えていきたいと思います。

指導の様子:多可町子ども歌舞伎教室「カブキッズたか」   公演の様子1   公演の様子2

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