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リズムが育む出会いと繋がり

畑本 康介
(兵庫県推薦)

 私は中学1年生で地元和太鼓グループの芸能集団「野華」に入団しました。すでに団員だった友達に誘われて練習に参加したことがきっかけです。「和太鼓が好きだから」というよりも、友達と夜に遊べるという不純な動機の方が大きかったと思います。

 とは言え、大人数でリズムを共有するという、組太鼓の面白さに目覚めるのに時間はかかりませんでした。高校に進学する頃には自分達で曲を作るようになり、曲の制作、ステージの演出や企画・構成にも関わるようになります。楽しさや達成感がどんどん大きくなる一方で、様々な問題にぶつかり、様々な課題を与えられました。とても辛い経験となりましたが、仲間の協力、先輩方の支援もあって乗り越えることができ、現在の私を支える大事な基礎体力となっています。

 無我夢中で突き進んできた17年間。団員が40名を超える大所帯となり、年間の出演回数は40回以上。また、ふと気が付けば「和太鼓」という楽器の演奏活動を飛び越え、様々なイベントや活性化プロジェクトの企画・運営に参加し、街づくりに関するNPO法人まで設立していました。

 まったく違う分野のことに手を出しているようですが、自分の中で原点は同じです。「大人数でリズムを合わせて物事を達成する面白さ」。一人一人が好き勝手にリズムを叩くのではなく、お互いに呼吸を読んでリズムを合わせる。簡単なことではないですし、綺麗事ではすまない場面も沢山ありますが、そうやって様々な人と出会い、リズムを合わせることで新たなリズムが生まれ、それがまた新たな出会いを生みます。本当に沢山の先輩と仲間に導いてもらった17年間です。

 私は30歳という節目の年齢を迎えました。

 少し前に、20年以上続くイベントを運営する先輩と話す機会がありました。「このイベントをやり始めた時、畑本君ぐらいの年齢だったなぁ。」

 先輩の年齢から逆算すれば当たり前のことなのですが、色々と思うところがありました。

 先輩方へ恩返しをするには、私はまだまだ未熟です。まずは次の世代へリズムを繋げるということを頑張ろうと思います。

和太鼓グループの芸能集団「野華」   演奏会の様子

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