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第2部 第2章 韓国 (2/7)

2.青少年のインターネット環境に関する実態

各種のデータによって青少年のインターネット環境に関する実態の把握を行う。2016年のデータを参照し、1青少年のインターネット接続機器の保有状況について、前年と比較して示す。2利用されているインターネットサービスの状況については、インスタント・メッセンジャーやゲーム等ごとに利用の状況を見ていく。

はじめに、科学技術情報通信部222・韓国インターネット振興院223「2016年インターネット利用実態調査224」(以下「KISA調査2016」)に基づき、韓国における年齢層別のインターネット利用状況を概観する。

(1)青少年のインターネット接続機器の保有状況

KISA調査2016に基づき、インターネット利用者の年齢層別構成比を見ると、40代19.1%、50代17.9%、30代17.2%の比率が他の年齢層に比べて高く、10代(12.4%)及び20代(15.7%)が占める割合は28.1%であった。[図11参照]


図 11 年齢別のインターネット利用者構成

出典:KISA調査2016 p.29 (単位:%)


(2)利用されているインターネットサービス

次に、韓国情報化振興院が2016年9月~11月に実施したインターネット依存症225実態調査226(以下「NIA調査2016」)によりインターネットサービスで最も広く普及しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、インスタント・メッセンジャー、モバイルゲーム、インターネット・ショッピング等の利用状況を概観する。

青少年が主に利用しているコンテンツは[表47]のとおりである。メッセンジャーとゲームが最も多く、特にゲームは幼稚園児から高校生(3歳~19歳)までよく利用しており、大学生と成人を含む全年齢層においても広く利用されている。中高生では、ほぼ全員がメッセンジャーを広く利用し、幼児童を除く全年齢層の大半が利用している。


表 47 主に利用するコンテンツ
メッセンジャー ゲーム ウェブサーフィン SNS 勉強 映画・動画 音楽 電子書籍等 教育・学習
全年齢層 94.5 81.3 73.7 65.0 50.5 52.7 57.6 29.6 18.5
幼児童* 38.8 81.2 45.1 22.3 48.1 33.7 55.7 10.2 100.0
青少年** 99.8 89.5 73.7 58.0 56.9 49.6 46.0 33.6 26.0
(学校種別)
幼稚園児 26.7 79.7 37.5 17.3 42.5 29.8 68.0 4.7 100.0
小学生 75.5 86.8 62.0 41.8 55.7 43.5 42.5 23.2 63.8
中学生 99.7 89.3 72.8 56.2 60.4 52.0 46.9 36.7 32.0
高校生 99.8 89.3 75.3 59.1 55.7 50.2 48.0 33.7 24.3
大学生 100.0 89.8 77.5 72.3 58.6 52.3 56.5 35.2 14.7

出典:NIA調査2016 p.73 *幼児童:3歳~9歳 **青少年:10歳~19歳(複数回答)(単位:%)


ア SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)


図 12 SNS利用率

出典:KISA調査2016 p.78  (単位:%)


図12に示したとおり、2015年9月から1年の間にインターネット利用者の65.2%がSNSを利用している。SNS利用率は男性65.0%、女性65.4%で、男女差はほとんどない。年齢別では20代が最も高く(91.5%)、6歳~19歳(57.5%)が次いで高い。スマートフォンによるSNS利用者はほぼ横ばいの93%台であり、デスクトップ型コンピューターの利用者は30.9%で前年比6.3ポイント減少している。[図13参照]


図 13 SNS利用機器

出典:KISA調査2016 p.82 (複数回答、単位:%)


イ インスタント・メッセンジャー

満6歳以上のインターネット利用者の92.5%が、2015年9月から1年の間にインスタント・メッセンジャーを利用し、顕著な広がりを見せている。利用者の81.6%は最近24時間以内にインスタント・メッセンジャーを利用しており227、男性(93.0%)と女性(92.0%)でほとんど差異がない。また、20代ではほぼ全員がインスタント・メッセンジャーを利用し、19歳以下の世代でも82.5%が利用している。[図14参照]


図 14 インスタント・メッセンジャー利用率

出典:KISA調査2016 p.72 (単位:%)


ウ モバイルゲーム

2015年9月からの1年間で、インターネット利用者のモバイルゲーム利用率は全体として49.7%で、調査時点の直前24時間以内に利用した者が27.5%あった。モバイルゲームの利用率は、女性(44.0%)より男性(55.2%)が高い。年齢別では6歳~19歳の青少年層が最も高く(73.0%)、20代(71.2%)がほぼ同じ利用率である。[図15参照]


図 15 モバイルゲーム利用率

出典:KISA調査2016 p.94 (単位:%)


エ インターネット・ショッピング


図 16 インターネット・ショッピング利用率

出典:KISA調査2016 p.101 (単位:%)


機器別のインターネット・ショッピング利用率(12歳以上)を見ると、全体の利用率57.4%に対し、モバイル50.8%、コンピューター40.7%であった。また、インターネット・ショッピング利用率は女性(60.1%)が男性(54.8%)より高く、年齢別では20代が90.4%で最も高く、30代(84.5%)、40代(63.2%)、12~19歳(48.7%)が続いている。[図16参照]

インターネット利用者の57.4%が、2015年9月から1年の間にインターネットを通じて商品やサービスを購入(予約・前売りを含む)している。最近24時間以内に3.8%、24時間~1週間以内に11.8%、1週間~1か月以内に20.3%が利用し、合計35.9%が1か月以内に利用している。予約・前売りを含む商品やサービス購入の月平均支出額は86,865ウォンで、5万~8万ウォン(26.3%)、3万ウォン未満(18.8%)、10万~15万ウォン(17.0%)の順に多い。[表48参照]


表 48 12歳以上の利用者の月平均購入額
月間購入額(ウォン) 利用比率
3万未満 18.8%
3万以上5万未満 16.0%
5万以上8万未満 26.3%
8万以上10万未満 2.8%
10万以上15万未満 17.0%
15万以上20万未満 6.4%
20万以上 12.6%

出典:KISA調査2016 p.103


また、月平均10万ウォン以上(10万~15万ウォン17.0%、15万~20万ウォン6.4%、20万ウォン以上12.6%)の購入者が利用者の36.0%に及んでいる。インターネット・ショッピングに主に利用する機器は、2016年はスマートフォンが前年比18.9ポイント増加し、86.7%になった。他方、15年に79.0%だったデスクトップ型は15.3ポイント減少し、63.7%となった。スマートフォンとデスクトップ型コンピューターの利用割合が15年から16年にかけて逆転したことを示している228



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