第２部　調査の結果（第１章 第１節）

回答した全ての青少年に、インターネットを利用しているかを聞いた結果、「インターネットを利用している」は97.7％、「インターネットを利用していない」は2.3％である。

性・学校種別にみると、インターネットを利用していると答えた比率は、小学生は男子が95.7％、女子が96.3％、中学生は男子が97.7％、女子が98.7％、高校生は男子が99.4％、女子が98.9％であり、高校生全体では99.2％がインターネットを利用していると回答している。

インターネットを利用していると回答した青少年（3,318人）の、7機種のインターネット接続機器の利用率は、「スマートフォン」が70.4％で最も多く、「ゲーム機」が61.2％、「テレビ」が47.8％と続く。以降、「自宅用のパソコンやタブレット等」が46.4％、「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」が43.1％、「契約していないスマートフォン」が13.4％、「携帯電話」が7.5％である。

学校種別にみると、「スマートフォン」は、小学生が40.2％、中学生が74.0％となり、高校生になると98.5％が利用している。

「契約していないスマートフォン」は、小学生が19.2％、中学生が13.0％、高校生が7.6％である。

「携帯電話」は、小学生が16.2％、中学生が5.4％、高校生が0.8％である。

「自宅用のパソコンやタブレット等」は、小学生が51.8％、中学生が46.8％、高校生が39.8％である。

「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」は、小学生が52.1％、中学生が48.9％、高校生が25.8％である。

「ゲーム機」は、小学生が75.4％、中学生が62.4％、高校生が44.2％である。

「テレビ」は、小学生が47.9％、中学生が49.6％、高校生が45.5％である。

性・学校種別にみると、「スマートフォン」は、小学生は男子が37.5％、女子が43.0％、中学生は男子が69.7％、女子が78.6％、高校生は男子が98.2％、女子が98.9％である。

「ゲーム機」は、小学生は男子が81.6％、女子が69.0％、中学生は男子が76.2％、女子が47.3％、高校生は男子が54.9％、女子が32.4％である。

回答した全ての青少年（3,395人）ベースの性・学校種別、性・年齢別のインターネット利用率を参考のため示す。

「インターネットを利用しているインターネット接続機器」のそれぞれについて、その機器を専用で使っているか、家族と共用で使っているかを聞いた結果、「自分専用のものを使っている」が多い機器は、「スマートフォン」（89.4％）、「携帯電話」（73.9％）、「契約していないスマートフォン」（55.9％）、「ゲーム機」（51.1％）で、いずれも50％以上を占めている。

「親と共用で使っている」が多い機器は、「テレビ」（73.7％）、「自宅用のパソコンやタブレット等」（52.5％）である。

「スマートフォン」利用者（2,335人）のインターネット接続機器の専用・共用を学校種別にみると、「自分専用のものを使っている」は、小学生が63.3％、中学生が91.1％、高校生が99.3％である。

性・学校種別にみると、「自分専用のものを使っている」は、小学生は男子が58.9％、女子が67.3％、中学生は男子が92.3％、女子が90.0％、高校生は男子が99.0％、女子が99.6％である。

「契約していないスマートフォン」利用者（444人）の「自分専用のものを使っている」は小学生が40.4％、中学生が66.1％、高校生が75.3％である。

「自宅用のパソコンやタブレット等」利用者（1,538人）の「自分専用のものを使っている」は小学生が21.8％、中学生が31.7％、高校生が43.7％である。

「ゲーム機」利用者（2,031人）の「自分専用のものを使っている」は、小学生が45.8％、中学生が52.7％、高校生が58.0％である。

性・学校種別にみると、「自分専用のものを使っている」は、小学生は男子が50.1％、女子が40.5％、中学生は男子が60.2％、女子が39.5％、高校生は男子が65.3％、女子が44.2％である。

「テレビ」利用者（1,587人）の「親と共用で使っている」は、小学生が76.5％、中学生が72.6％、高校生が72.0％である。

「携帯電話」は、分析軸の回答者数（ｎ）が50人未満のものがあるため参考として示す。

「インターネットを利用しているインターネット接続機器」のそれぞれについて、その機器でインターネットを使って何をしているかを聞いた結果、「いずれかの機器計：インターネットを利用しているインターネット接続機器（7機器）のいずれかで利用内容に回答あり計」では、「動画を見る」が90.3％、「ゲームをする」が82.0％、「検索する」が78.5％と多く、次いで「音楽を聴く」が73.4％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が65.4％、「勉強をする」が61.7％と続く。以降、「ニュースをみる」が47.5％、「地図を使う」が36.4％、「撮影や制作、記録をする（動画撮影や音楽制作、編集を含む）」が30.1％、「マンガを読む」が27.1％、「買い物をする」が16.8％、「読書をする」が13.5％である。

「スマートフォン」のインターネット利用者（2,335人）では、「動画を見る」が88.1％で最も多く、次いで「検索する」が79.6％、「音楽を聴く」が78.0％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が76.0％、「ゲームをする」が70.2％、「地図を使う」が44.1％と続く。

「契約していないスマートフォン」のインターネット利用者（444人）では、「動画を見る」が72.5％で最も多く、次いで「検索する」が57.4％、「ゲームをする」が56.5％、「音楽を聴く」が51.8％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が27.0％と続く。

「携帯電話」のインターネット利用者（249人）では、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が75.9％で最も多く、次いで「動画を見る」が10.4％、「音楽を聴く」が10.0％、それ以外の利用内容は10％未満である。

「自宅用のパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,538人）では、「動画を見る」が70.7％で最も多く、次いで「検索する」が64.0％、「ゲームをする」が41.3％、「音楽を聴く」が40.2％、「勉強をする」が31.9％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が18.7％と続く。

「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,431人）では、「勉強をする」が86.2％で最も多く、次いで「検索する」が61.0％、「動画を見る」が15.1％、「撮影や制作、記録をする（動画撮影や音楽制作、編集を含む）」が11.4％、「地図を使う」が10.1％と続く。

「ゲーム機」のインターネット利用者（2,031人）では、「ゲームをする」が96.3％で最も多く、次いで「動画を見る」が30.2％、「音楽を聴く」が11.5％、それ以外の利用内容は10％未満である。

「テレビ」のインターネット利用者（1,587人）では、「動画を見る」が73.8％で最も多く、次いで「ニュースをみる」が45.8％、「音楽を聴く」が24.1％、それ以外の利用内容は10％未満である。

「スマートフォン」のインターネット利用者（2,335人）のインターネットの利用内容を学校種別にみると、小学生では、「動画を見る」が76.9％で最も多く、次いで「ゲームをする」が61.2％、「検索する」が59.8％、「音楽を聴く」が47.3％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が46.4％と続く。

中学生では、「動画を見る」が88.0％で最も多く、次いで「検索する」が82.2％、「音楽を聴く」が80.8％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が79.4％、「ゲームをする」が70.2％と続く。

高校生では、「動画を見る」が93.2％で最も多く、次いで「音楽を聴く」が88.9％、「検索する」が86.0％、「投稿やメッセージ交換をする（メールやチャットを含む）」が85.9％、「ゲームをする」が74.2％と続く。

「自宅用のパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,538人）のインターネットの利用内容を学校種別にみると、小学生・中学生・高校生のいずれも、「動画を見る」（小学生：74.2％、中学生：70.0％、高校生：66.5％）が最も多く、次いで「検索する」（小学生：62.7％、中学生：65.7％、高校生：62.8％）と続く。

「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,431人）のインターネットの利用内容を学校種別にみると、小学生・中学生・高校生のいずれも、「勉強をする」（小学生：85.8％、中学生：85.3％、高校生：89.1％）が最も多く、「検索する」（小学生：61.3％、中学生：62.6％、高校生：56.3％）と続く。

「ゲーム機」のインターネット利用者（2,031人）のインターネットの利用内容を学校種別にみると、小学生・中学生・高校生のいずれも、「ゲームをする」（小学生：95.7％、中学生：96.3％、高校生：97.2％）が最も多く、「動画を見る」（小学生：34.6％、中学生：30.4％、高校生：21.7％）と続く。

「テレビ」のインターネット利用者（1,587人）のインターネットの利用内容を学校種別にみると、小学生・中学生・高校生のいずれも、「動画を見る」（小学生：78.1％、中学生：70.4％、高校生：73.6％）が最も多く、「ニュースをみる」（小学生：39.7％、中学生：51.9％、高校生：44.0％）、「音楽を聴く」（小学生：25.5％、中学生：25.7％、高校生：20.2％）と続く。

「契約していないスマートフォン」「携帯電話」は、分析軸の回答者数（ｎ）が50人未満のものがあるため参考として示す。

「インターネットを利用しているインターネット接続機器」のそれぞれについて、平日のインターネットの平均的な利用時間を聞いた結果、「利用機器の合計：インターネットを利用しているインターネット接続機器のいずれかで回答あり計」では、「１時間未満」が4.7％、「１時間以上２時間未満」が11.6％、「２時間以上３時間未満」が15.9％、「３時間以上４時間未満」が17.5％、「４時間以上５時間未満」が13.5％、「５時間以上」が34.3％である。「３時間以上」インターネットを使っている青少年は65.3％であり、平均時間は263.5分である。

「スマートフォン」のインターネット利用者（2,335人）では、「３時間以上」が46.6％であり、平均時間は177.4分である。

「契約していないスマートフォン」のインターネット利用者（444人）では、「３時間以上」が15.1％であり、平均時間は86.6分である。

「携帯電話」のインターネット利用者（249人）では、「３時間以上」が4.0％であり、平均時間は25.7分である。

「自宅用のパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,538人）では、「３時間以上」が9.9％であり、平均時間は71.1分である。

「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,431人）では、「３時間以上」が6.8％であり、平均時間は58.6分である。

「ゲーム機」のインターネット利用者（2,031人）では、「３時間以上」が10.4％であり、平均時間は78.1分である。

「テレビ」のインターネット利用者（1,587人）では、「３時間以上」が9.8％であり、平均時間は76.8分である。

（注１）平均利用時間は、「使っていない」は0分とし、「わからない」「無回答」を除いて平均値を算出。

（注２）「利用機器の合計」の利用時間は、回答者が利用している各機器の利用時間を合算したもの。

「利用機器の合計：インターネットを利用しているインターネット接続機器のいずれかで回答あり計」の平日のインターネットの平均的な利用時間を学校種別にみると、「３時間以上」インターネットを使っている青少年は、小学生では51.9％だが、中学生では67.1％となり、高校生になると77.5％となる。高校生では、46.0％が「５時間以上」インターネットを利用している。平均利用時間は、小学生が207.0分、中学生が259.4分、高校生が330.7分である。

性・年齢別にみると、平均時間では、16歳男子が346.7分と最長で、17歳男子（339.4分）、17歳女子（326.8分）、16歳女子（315.2分）、15歳女子（293.0分）、15歳男子（290.3分）、13歳男子（281.5分）、14歳男子（280.1分）、13歳女子（248.6分）、12歳女子（233.4分）と続いている。

地域別にみると、平均時間は、四国が308.0分、北海道が299.2分、関東が290.1分、東海が272.1分、近畿が261.1分などの順である。

都市規模別にみると、平均時間は、２３区が286.4分、人口10万以上の市が279.3分、大都市が264.4分、人口20万以上の市が258.5分などの順である。

青少年に聞いた家庭のルールの有無の回答（青少年調査Ｑ６－１）別に青少年のインターネットの利用時間をみると、平均時間は、「ルールあり」は245.0分、「ルールなし」は300.8分である。

「スマートフォン」のインターネット利用者（2,335人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生は100.8分、中学生は161.6分、高校生は225.6分となり、学校種が上がるにしたがって平均時間も長くなる。

「契約していないスマートフォン」のインターネット利用者（444人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生が69.7分、中学生が104.3分、高校生が96.3分である。

「自宅用のパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,538人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生が65.1分、中学生が71.3分、高校生が80.2分である。

「学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等」のインターネット利用者（1,431人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生が54.2分、中学生が49.1分、高校生が90.8分である。

「ゲーム機」のインターネット利用者（2,031人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生が83.4分、中学生が73.9分、高校生が76.0分である。

「テレビ」のインターネット利用者（1,587人）の平日のインターネットの利用時間を学校種別にみると、平均時間は、小学生が84.2分、中学生が75.4分、高校生が70.1分である。

「契約していないスマートフォン」「携帯電話」は、分析軸の回答者数（ｎ）が50人未満のものがあるため参考として示す。

「インターネットを利用している目的」のそれぞれについて、平日のインターネットの利用時間を聞いた結果、「１　勉強・学習・知育」を挙げた者（2,430人）では、「１時間未満」が56.6％、「１時間以上２時間未満」が28.3％、「２時間以上３時間未満」が8.9％、「３時間以上４時間未満」が3.2％、「４時間以上５時間未満」が1.2％、「５時間以上」が1.8％である。また、平均時間は60.8分である。

「２　趣味・娯楽」を挙げた者（3,062人）では、「１時間未満」が12.2％、「１時間以上２時間未満」が24.6％、「２時間以上３時間未満」が24.2％、「３時間以上４時間未満」が16.2％、「４時間以上５時間未満」が8.9％、「５時間以上」が13.8％である。また、平均時間は164.7分である。

「３　保護者・友人等とのコミュニケーション」を挙げた者（2,304人）では、「１時間未満」が59.7％、「１時間以上２時間未満」が25.5％、「２時間以上３時間未満」が9.0％、「３時間以上４時間未満」が3.0％、「４時間以上５時間未満」が1.4％、「５時間以上」が1.3％である。また、平均時間は55.7分である。

「４　１～３以外」を挙げた者（871人）では、「１時間未満」が78.9％、「１時間以上２時間未満」が10.1％、「２時間以上３時間未満」が5.6％、「３時間以上４時間未満」が2.5％、「４時間以上５時間未満」が1.4％、「５時間以上」が1.5％である。また、平均時間は33.7分である。

「１　勉強・学習・知育」を挙げた者（2,430人）を性・学校種別にみると、平均時間は、小学生は男子が71.0分、女子が54.0分、中学生は男子が54.6分、女子が54.2分、高校生は男子が64.6分、女子が70.8分である。

「２　趣味・娯楽」を挙げた者（3,062人）を性・学校種別にみると、平均時間は、小学生は男子が151.2分、女子が128.1分、中学生は男子が178.6分、女子が144.9分、高校生は男子が206.0分、女子が180.0分である。

「３　保護者・友人等とのコミュニケーション」を挙げた者（2,304人）を性・学校種別にみると、平均時間は、小学生は男子が41.7分、女子が33.6分、中学生は男子が58.0分、女子が50.1分、高校生は男子が68.6分、女子が72.4分である。

「４　１～３以外」を挙げた者（871人）を性・学校種別にみると、平均時間は、小学生は男子が24.6分、女子が32.4分、中学生は男子が28.8分、女子が39.5分、高校生は男子が40.6分、女子が34.5分である。

インターネットを使っている青少年（3,318人）に、インターネット上のトラブルや問題行動に関連する行為の経験を聞いた結果、「迷惑メッセージやメールが送られてきたことがある」が18.6％で最も多く、次いで「インターネットにのめりこんで勉強に集中できなかったり、睡眠不足になったりしたことがある」が17.9％、「インターネットで知り合った人とメッセージやメールなどのやりとりしたことがある」が16.9％、「自分が知らない人や、お店などからメッセージやメールが来たことがある」が15.0％と続く。

一方、「あてはまるものはない」は、54.7％である。

学校種別にみると、「あてはまるものがある（計）：いずれかの経験を１つでもあげた青少年」という回答は、小学生は22.3％、中学生は43.3％、高校生は66.2％である。

性・学校種別にみると、「あてはまるものがある（計）」は、小学生は男子が23.0％、女子が21.6％、中学生は男子が43.5％、女子が43.0％、高校生は男子が65.0％、女子が67.6％である。

平成26年度より調査方法等を変更したため、平成25年度以前の調査結果と直接比較できないが、青少年のスマートフォン・携帯電話の所有・利用状況を参考資料として示す。