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ユースアドバイザー養成プログラム
第2章 制度の概要及び業務の内容
  第2節 自立の困難を抱える若者の実態と支援サービスの課題  

3 出口 : 就労か社会参加活動

若者支援サービスの最終ゴールは仕事に就くことにある。しかしさまざまな困難を抱えている若者が,にわかに働けるようになるわけではない。彼ら,彼女らの状況を理解しながら受け入れてくれる職場を開拓する(出口)ことは極めて大きな課題となっている。たとえば若者自立塾の場合,3か月を終えた若者が実家に帰るのではなく,自立塾のサポートを受けながら低家賃の住居に住み,困ったときにはサポートを受けながら職場へ通うというような移行的な時期があることが有効だと言われている。また,就職させることが支援の最終ゴールになるとは限らない。働き続けることの困難を抱えている若者であることを認識し,働き続けるためのサポートを継続することも必要とされている。困難な諸条件を抱えている若者の場合は,就労に限ることなく,社会に参加するためのサポートが特に必要である。

成人期への移行に困難を抱える若者に対する取組は多くの先進国で進んでいるが,それらに共通するのは,職業的自立を目標としながらも個々人が抱える多様なニーズに合致するより個人化した支援の方法をとっていることである。したがって雇用対策に限定されない幅広い支援となる。特に学校から仕事へのストレートな移行が困難な若者に関しては,社会体験やリハビリテーションの意味合いを持つさまざまな活動への参加という方法がとられている。音楽やアートやスポーツなどの活動も,社会への参加という点で評価されている。情報提供・相談・支援のチャンスが誰にでも十分に与えられることが重要であり,個別のニーズに対応した包括的で継続的な支援を行うために,関係機関の連携が極めて重要な条件となっている。

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